外壁の色選びは洋服を選ぶように、その時の勢いだけでは決められません。家の印象となる大切な色なので、好みだけでなくあらゆる要素を考慮して判断する必要があります。
しかし外壁の色を選ぶのは、めったにやることではありませんので、失敗しないよう不安になることが色々と出てくるでしょう。
外壁はコストやお住まいの地域、材質など考えるべき点がたくさんあります。そこで今回は外壁の色選びにおいて、重要になるポイントについてご解説していきますね。
外壁の色選びで失敗しやすいところ
外壁の色選びは、サンプルを見ただけではイメージしにくいもの。広範囲な塗装になるため、失敗すると後が大変です。そこでまずは知っておきたい、よくある失敗ポイントについてご説明しましょう。
選んだ色と実際の色が違う
壁のペンキ選びでもよくありますが、希望した色にならないという失敗はよくあります。色を変えなければよかったと、後悔するのは残念ですよね。
この失敗原因で考えられる理由は、希望する色が塗装業者にきちんと伝わっていなかったためです。外壁の色選びは難しく「茶系にしたい」といっても、そのパターンは明るい茶色から濃い茶色までさまざま。
色は基本的に色相、彩度、明度の3つが構成となり、一般的な色見本には600種類以上あるともいわれています。希望した色と異なってしまうのは、サンプルが紙かパソコン上かによっても違いますし、サンプルを見た日の天候によっても見え方が異なるため。
また外壁のように広い範囲になると、面積効果で色彩が違って見える場合もあるのです。
周囲の景観と合わない
外壁の色を考える際に忘れてはいけないのは、市区町村によっては景観ガイドラインが定められているため、違反しないように色を選択しなければならない点です。
景観ガイドラインというのは、特定の都市で景観を守るために決めた独自のルール。街並みを統一する目的で、外壁の色などを決めています。
たとえば歴史的建築物が多い街では、決められた色しか外壁として使えないケースもあります。まずはお住まいの地域で、景観ガイドラインがあるかどうか確認しておきましょう。
派手すぎて近所とトラブル
外壁の色は単色やツートン、稀に柄模様などもあります。メイクやファッションと同じで個性的にアピールしたい時は、外壁はインパクトを与えたい時に最適です。
しかし奇抜な色を選び周囲とそぐわない場合もあり、ご近所からクレームがつくリスクもあるので注意しましょう。派手な色で近隣が不快に感じるようでは、付き合い方も悪くなる可能性も。
一生住む家なので、なるべく近隣との関係も意識して、迷惑にならない色を選ぶのが大切です。
失敗しない外壁の色選びポイントについて
外壁の色選びのポイントですが、失敗しないためのコツをご紹介していきましょう。家の外観は行き交う人の目に一番つくところなので、家の印象を決めるためにもどのようなカラーにするか迷うのは当然です。同じデザインの家でも、外壁の色で印象が大きく変わります。
系統から選ぶ
色の種類はたくさんあるので、ピンポイントで1色決める前に、まずは「○○系」とざっくりした形で好みの色を考えてください。
その際に参考になるのは、近隣の家の外壁の色。ブルー系やブラウン系、クリーム系など自分の家と似たデザインやサイズを考えて、他の建物を参考にするとよいですね。
系統が決まるとツートンカラーにしたい場合も、相性のよい色が見つけやすくなります。
試し塗りする
サンプルだけではイメージしにくいので、色で迷っている時は試し塗りしてもらいましょう。全ての業者がやってくれるとは限りませんが、親切な業者さんなら外壁の目立たない一部を使い、候補の塗料を塗ってくれます。
試し塗りをするには、依頼予定の業者さんでないとやってくれない場合もあります。試し塗りをしたら、夜と昼間、曇りと晴天など、気候や時間帯を変えて色の見え方をチェックしておきましょう。
落ち着いた色を選ぶ
外壁は泥や雨、風などで汚れがつきやすいため、目立たないカラーを選ぶのもポイントです。あまり派手な色だと飽きてしまいますし、個性的すぎると近所の景観とちぐはぐになる場合も。
選ぶ時は外壁の標準色と呼ばれるものがありますので、人気があり実績の多い色からまずは参考にするのもオススメです。標準色は無難で、目立ちすぎることはまずないでしょう。
一般的な外壁向けの色として、30~40色ほどあるといわれています。何百種類もある全てのカラーから選ぶよりは、かなり楽になるはずです。
カラーシミュレーションに注意
パソコンのカラーシミュレーションは、仕上がりをイメージするためにとても便利で参考になります。このようなツールが普及しているため、家の写真と合成して色選びがしやすくなるでしょう。
しかしカラーシミュレーションは、パソコンのディスプレイで確認するため、若干本物の仕上がりと異なる場合があります。シミュレーションだけを頼ってしまうと多くの落とし穴がありますので、色選びのツールのひとつとして活用してください。
虫除け効果について
綺麗に塗ったばかりの塗装に、虫が頻繁についてしまうと汚れの原因になります。予防のためには、虫除け効果が期待できる色を選ぶのもオススメ。
たとえば近隣に雑木林がある、山林部にお住まいなど、地域によっても考えなければならないポイントです。虫が集まりにくい色はグレーやブラウン、オレンジや黒など。
黒は熱を吸収しやすく、外壁には暗すぎるためオススメではありませんが、グレーやブラウンは人気色でもあるので検討してみましょう。
経年劣化を考慮しよう
一度外壁を塗ったら、しばらく塗り直すことはありません。一生に一度の場合もあるため、高い費用を払ってお願いする以上、長期間綺麗な色が維持したいですよね。
赤や青などの原色は経年劣化しやすく、徐々に色褪せる傾向があります。外壁は色が薄くなると古びた印象を与えるので、できれば経年化の少ない薄い色にするとよいでしょう。
ツートンカラーにする場合
他の家と全く同じでは個性がないので、多少変化が欲しい人に人気なのがツートンカラーです。外壁の色選びポイントは、単色にするのが一番無難。
どうしても複数色使いたい場合は、2色までにしましょう。調和がとれる同系色で選ぶ、もしくは彩度が同じ色にすると安心です。ツートンの場合は2色の割合が6:4、もしくは7:3くらいが目安だといわれています。
コストで考える
外装塗装の相場は、家の大きさや使用する塗料の質、材質や足場などあらゆる要素により費用が決まります。たとえば30坪サイズの家の場合、塗装工事の費用は100万円が相場。
塗装面積が広くなるほど、工賃も材料費もかかります。また塗料の種類も色々とあり、一番高いものは光触媒塗料で、安いものはアクリル塗料。
同じ30坪でも塗料だけで、30~40万円ほど違いが出る場合もあります。値段が高い塗料は長持ちしますし、発色もよいのでオススメですが、予算に合わせて一番クオリティの高い塗装をするのがコツですね。
まとめ
外壁の色選びのポイントは、初めての人にとっては悩むところが色々とあります。そんな時に適切なアドバイスをしてくれる専門業者に依頼するのが、失敗しないためのコツだといえるでしょう。
業者を選ぶ際は実績や施工例を見せてもらい、明確な見積もりをしてもらうことが大切。外壁の色は、さらにマイホームを愛しく感じるためのブラッシュアップです。プロの目線であらゆる角度から考えてもらい、一番よい外壁の色選びをしてください。
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