キッチンのアイレベル収納とは?特徴や魅力について

キッチンのアイレベル収納とは、どのような使い方と魅力があるのか、詳しくご説明していきましょう。キッチンにはあらゆるツールをはじめ、多種類のアイテムを収納しなければなりません。

整理整頓しやすく、しかも料理がしやすい環境にするためには、収納力が大きなポイントになります。キッチンでよくあるのが、高い棚にしまったものがとれない悩み。

しばらく使わないツールを出すのが面倒になり、料理のメニューを変えてしまう場合もあるでしょう。そこで最近注目されているのがアイレベル収納。キッチンがもっと使いやすくなる魅力ポイントを見ていきましょう。

 

アイレベル収納の種類について

キッチンのアイレベル収納とは?特徴や魅力について

キッチンのトレンドになっているアイレベル収納。狭いスペースでも収納力をアップし、しかも使い勝手がよいことで人気です。ではアイレベル収納について、特徴をご説明していきましょう。

 

アイレベル収納とは?

アイレベルとは「目の高さ」を意味し、吊戸棚などを設置して背伸びせずに棚のものが取り出せる、効率的な収納のことです。

キッチンの吊戸棚は、シンク上部にある開閉の戸棚で、ウォールキャビネットと呼ばれる場合もあります。吊戸棚もアイレベル収納の一部ですが、現状の高さや収納力に満足していない人も多くいるようです。

アイレベル収納は目の高さで、キッチン吊戸棚をさらに有効にしたもの。種類も色々とあり、スタイルやキッチンの利用頻度など、スペースとコストなどを考えてプランを立てましょう。

 

吊戸棚

昔から使われている収納といえば吊戸棚。従来の吊戸棚は、アイレベルを意識せずに設置されているものが多く、棚の手前しか使えないという声がよく聞かれます。

せっかくスペースがあるのに、わざわざイスの上に立ち、中を確認するのはとても面倒ですよね。吊戸棚は、そもそもキッチンのデッドスペースを活用するために考えられた収納ですが、実際は使い勝手がよくない部分も。

そのため普段出し入れが多い食器などでなく、年に一度しか使用しないイベント用の食器や、お客さま用の大皿などを収納する人も多いでしょう。

 

引っ張り下ろすタイプ

キッチンのアイレベル収納は年々精度を増し、使いやすさやデザインなど、細かいところまで配慮されています。昔ながらの吊戸棚は、収納力はあっても使うのが不便です。

棚の奥まで簡単に見えるタイプが、手動で棚を昇降させるタイプのアイレベル収納。扉を開き、手間のバーを軽く引っ張ると棚が降りてくる仕組みです。ストックした食品などを、手軽にチェックできる魅力があります。

 

電動昇降タイプ

キッチンのアイレベル収納は多彩なラインアップがあり、新築でよく選ばれているのが電動昇降タイプです。棚自体は頭にぶつからない高い位置に設置されていますが、棚を使う時はスイッチ代わりになるバーを引き下げて操作し、低い位置で利用できます。

従来の吊戸棚は開扉タイプが多く、どうしても届かない部分がありましたよね。電動タイプは、上下の引き出しと考えるとわかりやすいでしょう。

調味料や食器を収納する棚、または洗った食器の水切りをするタイプ、さらに洗った食器を棚に戻して乾かす食器乾燥タイプなどもあります。

 

一時置き棚になる吊戸棚

使う時だけ引き出すキッチンのアイレベル収納は、ものをしまうだけでなく料理をさらに快適にするために、一時置き場として使えるスペースを組み込んだ機能もあります。

たとえばキッチンペーパーのホルダーや調味料など、料理しない時はいつも棚の中。使う場合だけ引き出せる昇降式ラックで、余裕のあるスペースを残し、料理中の材料を一時置くなど片手で使える機能的な棚です。

 

手前と後ろを分ける戸棚

アイレベル収納はデザイン性も大切な部分なので、シンク周りが逆にごちゃごちゃに見える不安もありますよね。すっきり感にこだわる人は、高い位置に設置する吊戸棚で、使いやすい手前を通常の収納スペースに。

そして手の届かない、奥だけを引き下げて使うラックもあります。戸棚の利用目的をスペースごとに最大限活用できるため、すっきりとしたキッチンの使い勝手の両方が確保できます。

 

既存の吊戸棚をアイレベルに変える方法

高い棚よりもアイレベルのほうが、何かと便利ですよね。しかし既存の吊戸棚もないと困るという場合、アイレベル収納をプラスする次の方法があります。

 

DIYで棚をプラスする

既存の吊戸棚を基盤にしてアイレベル収納を増やすなら、コストを抑えたDIYがオススメです。アイレベルにちょっとしたスペースが増えると、想像以上に使いやすくなり、調味料や料理道具をサッと置けるメリットも。

市販の棚は安いもので2000円~、ホームセンターや通販で販売されています。設置方法は、それぞれの製品の使い方を読んで確認しておきましょう。

一般的な棚なら、ドライバーで吊戸棚に取りつけるだけで簡単。棚やバー、水切りなど目的に合わせたものを選んでください。

 

メーカーオプションを取りつける

システムキッチンなら、メーカーで販売しているオプション品を取りつけるのも方法です。最近はアイレベル収納が人気なので、メーカーでは後づけできる収納棚も多く販売しています。

ポケットタイプや水切り用のパレット、キッチンペーパーや調味料入れなど。これらのオプション品はメーカー純正なので、キッチンのデザインが統一できること。

すっきりとまとめたい人によいでしょう。オプション品は値段が高い商品も多いため、コスト的にもよく判断してくださいね。

 

アイレベルの高さとは?

キッチンのアイレベル収納は、充実させるために一番使いやすい高さを意識するのがポイントです。アイレベルといっても使う人の身長は色々なので、棚を取りつける際に迷ってしまいますよね。

一般的な高さは身長160cmで、無理なく手が届くのは180cm。一般的な棚の奥行の、65cmに手が届く高さはアイレベルです。

この高さを考慮すると、キッチンのアイレベル収納は身長160cmだと、150cmが目安といわれています。従来の吊戸棚のちょうど下くらいが、使いやすいアイレベル収納の位置だといえるでしょう。

 

アイレベル収納が必要ない場合

キッチンのアイレベル収納とは?特徴や魅力について

キッチンを最大限活用するためには、デッドスペースを上手く使うのがコツです。アイレベル収納は手が届きやすいメリットがありますが、必要ない次のような場合もあります。

 

対面キッチン

最近人気がある対面キッチン。リビングを向いて調理できるので、家族とのコミュケーションがとりやすく、開放的なデザインが魅力です。

しかしアイレベル収納があると、リビングとダイニングに目隠しができるようで、一体感がないと感じる場合も。照明の配置もあり、吊戸棚をつけると孤立して、逆に調理風景が目立ってしまうケースもあります。

 

頭上にあると邪魔

アイレベル収納は目の高さになるので、頭がぶつかり作業がしにくいと感じる場合もあります。またアイレベルに物を収納すると、なんとなく窮屈な感じがして窓のある場所だと視界が悪く、景色が楽しめないことも。

結果的に開放感を残すために、アイレベル収納があっても使わない場合も増えてしまいます。棚があるために手元が暗くなるデメリットもあるので、あらゆる観点から考えるとよいですね。

 

まとめ

キッチンのアイレベル収納は必ず必要ではありませんが、設置できるスペースがある場合は検討してみるのもお勧め。もっと手軽に収納したいと考えている人はプラスすると、さらに快適な使い心地が実感できるでしょう。

キッチンはリフォームで、機能性やデザインもアップしますので、今抱えている問題や好みを考えて計画するのも必要です。


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