畳にフローリングクッションフロアを置くだけで、簡単に室内の雰囲気を変えることが可能です。畳はとても落ち着く環境ですが、掃除の手間やお手入れが大変で、畳からフローリングに変えたいと考えている人はとても多いでしょう。
ライフスタイルが昔と違う今の時代、和室の利用価値については色々な意見があります。でも大がかりなリフォームはお金がかかりますし、やっぱり畳のほうがよかったと後悔する可能性も。
そんな人にオススメしたい、畳にフローリングクッションフロアを置く、手軽なDIYのやり方についてご解説していきましょう。
畳のメリットとデメリットについて
日本の家屋といえば、畳の部屋があるのは当たり前。しかし最近の新築住宅はフローリングが圧倒的に多く、和室がない家も少なくありません。
和室離れが進む今の時代ですが、まずは畳のメリットとデメリットについて詳しくご説明しましょう。
調湿機能がある
畳の素材は天然のイ草を使用しているため、空気中の湿気を吸収したり放出したりする作用が期待できます。調湿機能はフローリングよりも圧倒的に高く、夏は空気がサラッと乾燥し、逆に冬は畳に含まれる湿気を空気中に放出するため、自然と湿度調整ができます。
遮音と断熱作用
畳は湿気だけでなく音も吸収する特徴がありますので、階下に音が響きにくい魅力があります。イ草内部は空気を含んでいるため、足音などの生活音がクッションで吸収されるため、軽減されるのです。
また畳はフローリングよりも、断熱性能が高いのが魅力。和室は冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる場所で、冷暖房費の節約にもつながるでしょう。
家具の跡が残るデメリット
畳の上に重たいタンスやテレビ台を置くと、表面が変形して跡が残ってしまいますよね。畳の風合いを活かすためには最低限の家具だけにする場合もあり、利用価値が減ってしまう可能性もあります。
その点フローリングなら家具の移動も簡単で、傷をつけなければ畳のようにへこむことはありません。
ダニやカビの発生
畳は湿気を吸収しやすい特徴がありますので、ダニやカビが発生しやすい状況があります。とくに梅雨時期はじめじめした天候で、しかも気温が高くなると雑菌が増殖しやすい環境に。
畳の部屋はカビ予防のために、定期的に換気する必要があるので、お掃除の手間や定期的なチェックなどフローリングよりもお手入れが面倒になります。
メンテナンスが必要
畳の上に食べ物をこぼしたら、拭き取ってもフローリングのようになかなか綺麗になりません。ものによってはシミが残りますし、汚した場合はすぐに対処しないと畳の質を劣化させることもあるでしょう。
またカビなどのデメリットもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。畳の裏返しや表替えなどは、3~4年に1度を目安に行うことが推奨されています。
10年目には畳床も交換したほうがよいといわれていますので、フローリングよりも維持費がかかる点がデメリットです。
畳にフローリングクッションフロアを置く方法
畳からフローリングに手軽にリフォームしたい、工事ができない賃貸の場合はどうすればよいのかなど。すぐに畳からフローリングに変える方法として、クッションフロアを敷く方法があります。
とても簡単なDIYで、イメチェン効果が期待できコストが安いのも魅力。では手順について、詳しくご説明していきましょう。
クッションフロアとは?
クッションフロアはクッション性のある、塩化ビニール樹脂を原料にしたシート状の床材です。厚さは1.8mm~4.5mmほどで、一般的な住宅や店舗などあらゆる場面で使用されます。
クッションフロアに木目調のデザインをプリントしたものが、フローリングのクッションフロア。デザインが豊富なので部屋のイメチェンをしたい時は、カーペットを変えるようにクッションフロアを変えられます。
畳からフローリングにイメチェンする場合、もしくは現状のフローリングの雰囲気を変えたい場合などにも、クッションフロアを使用することがあります。
クッションフロアのメリットとデメリット
畳から簡単にフローリングになるクッションフロアですが、メリットとデメリットがあります。一番のメリットは、一般的な床材よりも値段が安い点。
畳を剥がしてフローリングにリフォームする工事よりも、手軽でお得です。さらにカラーやデザイン性が豊富なので、部屋の模様替えに合わせてクッションフロアを変えるのも可能。
クッション性があるので足が疲れにくい、耐水性が高く汚れを簡単に拭き取れることも、子供部屋などで人気がある理由です。デメリットとしては既存の畳の上にクッションフロアを敷くため、通気性が悪くなり畳にカビが発生する場合もあるでしょう。
また本物の木材ではありませんので、表面が柔らかく傷がつきやすいことも。経年劣化で変色したり、家具の跡が残ったりする点にも注意が必要です。
必要な道具を準備する
畳からフローリングにする場合ですが、クッションフロアはまず欠かせないアイテムのひとつ。ホームセンターやディスカウントショップ、オンラインでも購入できます。
価格はタイプによって異なりますが、182cm前後の幅で1m単位の切り売りが一般的。値段は800円~2000円と、予算に合わせて選べます。
道具は部屋のサイズや床の形に合わせてカットしなければなりませんので、カッターやハサミが必要。壁に当てながら余った部分をまっすぐに切る、専用のカッターもあると便利です。
柔軟な素材のシートもあり、ハサミだけでカットできるタイプもあるので参考にしてください。シートがずれないように押さえるための両面テープ、また畳の湿気を予防するための紙製の除湿シートを使うこともできますので、この場合はしっかりと固定しておきましょう。
クッションフロアを貼る手順
まず畳の上を事前に綺麗に掃除して、汚れやホコリなどを取り除いておきます。畳は湿気を吸いやすいため、数日前から窓を開けて換気しておくと安心。
クッションフロアはロールになっていますので、まず床全面に広げて仮敷します。最初は大体のサイズで大き目にカット。続いて床の形に合わせて、クッションシートをカットしていきます。
この際仕上がりでたるみがないように、きちんとシートを伸ばすこと。シートのつなぎ目部分は大き目に重ねてテープで養生し、ずれないように線引きなどを使いまっすぐにカットします。
ローラーがある場合はつなぎ目を圧着させておくと、綺麗な仕上がりになります。最後は両面テープで固定したら完成です。
リフォーム会社に相談
畳は将来的な利用価値を考えてフローリングにしたいという場合は、リフォーム会社に依頼してきちんと畳からフローリングに張り替えるのも方法です。
床材は安価なタイプもあり、たとえば6畳の和室の場合は、工事費用を含み10~15万円前後でフローリングにすることも可能。畳にフローリングのクッションフロアを置くのも方法ですが、長持ちしない、綺麗に仕上がらないなどデメリットもあります。
まずは信頼できるリフォーム会社に相談し、アドバイスしてもらうこともよいでしょう。
まとめ
畳からフローリングに、簡単に生まれ変わるクッションフロア。フローリングシートやクッションシートなど呼び名は色々とありますが、すぐにできるDIYなのでフローリングになった場合の雰囲気を知りたい時にも、よい機会になるでしょう。
一時的なイメチェンとしても効率的な方法なので、ぜひチャレンジしてくださいね。本格的なリフォームをするなら、専門的に扱うリフォーム業者がオススメです。
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