網戸だけでは、虫対策がしっかりとできないと思った経験はありませんか。きちんと閉まっているにもかかわらず、室内に入ってくる虫。
網戸は虫除けや、通気性を高めるために欠かせないものです。期待通りの目的を果たしてくれないと、網戸を使う意味がないと感じる場合もありますよね。
そんな網戸の虫対策ですが、隙間から侵入をブロックするよい方法があります。自分でできる技からリフォームまで、納得のいく改善策を考えてみましょう。
網戸の虫対策のコツ・侵入する原因や対策について
網戸から虫が入ってくるのは、隙間が原因です。いつの間にか部屋の中で飛んでいる小さな虫たち。衛生的にも不安になりますが、網戸を閉めていてもなぜこのようなことが起こるのか、原因と対策についてご説明しましょう。
虫が侵入する原因について
網戸は虫対策をしてくれるはずなのに、気がつくと隙間ができて屋外から虫が入ってきてしまいます。たとえば網戸の破れや穴、また押さえのゴムが劣化して、きちんと枠にメッシュが収まっていない場合。
気がつかない程度の破れでも、小さい虫なら簡単に侵入してしまいます。一般的な蚊の大きさは2~4mmで、普通の18メッシュの網戸の穴の大きさは1.15mm程度です。
さらに小さいサイズの24メッシュは、穴の大きさは0.84mmになるのでそれ以下のサイズの虫は侵入可能になります。小さな虫が多い場合は、網戸のメッシュサイズを変えて張り替えすると回避できることもあるでしょう。
開け方で隙間ができる
窓を全開にして網戸にすると、風が強いので半分程度だけ…という使い方がよくありますよね。意外と気づかないのが、中途半端にガラス窓を開いた際のサッシと窓の隙間です。
ガラス窓が中間にあると網戸と密着しない部分ができ、このわずかなスペースが隙間になり虫が入ってきてしまいます。たとえば新築住宅で、窓も網戸も問題ないはずなのに虫が侵入するのは、開け方が原因かもしれません。
開ける際は窓ガラスを全開にして網戸を使うと、隙間がなく使用できる可能性が高いでしょう。
虫除けスプレーを使う対策方法
網戸を新しく交換するのが手間になる場合は、簡単にできる虫除けスプレーの対策方法がオススメです。網戸のメッシュサイズが大きいタイプだと、小さい虫が侵入する可能性がありますので、市販の虫除けスプレーを網戸に吹きつけて侵入を回避してください。
ただし繰り返しスプレーすると、メッシュの目詰まりを起こす可能性がありますので、虫除けを使う場合は網戸掃除をこまめに行うことをオススメします。
また小さいお子様やペットがいる家庭では、注意が必要な場合もあるのでスプレーの注意事項を必ず読んでお使いください。
貼りつけタイプの虫除けを使う
メッシュ部分に引っかけたり、貼りつけたりして使う専用の虫除けがあります。ホームセンターやネット通販で購入できますので、スプレーの手間を省きたい時によいでしょう。
貼りつけタイプは網戸の内側と外側、どちらからも使用できますが、虫は屋外から侵入するので外側に向けて使ったほうが効果的です。
アロマオイルで虫除け
刺激の強いものだと心配な場合は、自然由来のアロマオイルを使うのもひとつの方法です。アロマには殺虫成分は含まれていませんが、虫が嫌がるユーカリやラベンダー、ミントなどは網戸の虫除けとして使えます。
アロマオイル数滴、水を入れたスプレーに混ぜて網戸や窓周辺に吹きつけましょう。香りが自然なので、部屋の芳香剤代わりにもなります。
網戸の交換時期について
網戸の虫対策が必要な時期は、網戸自体が劣化して交換や修理が必要かもしれません。大掃除の時しか、網戸をよくチェックしない人も多いはずなので、交換時期について正しく理解しておきましょう。
網戸は一生使えるものではない
網戸の虫対策をする際にチェックしたいのは、網戸の劣化具合です。荒っぽく開閉するとレール部分が故障することはありますが、それだけでなく網戸の場合は日光が素材の劣化を招く原因になっています。
そのため日当たりがよい部屋の網戸ほど交換時期は早くなり、とくに西側の部屋は要注意。いつまでも使えるものだと思っていると、網戸の隙間や穴、破れなどの症状が悪化してしまいますので、定期的にチェックやお掃除をしましょう。
網戸交換時期の判断ポイント
明らかにわかる網戸の破れなどは、なるべく早く修理しないと虫が侵入して大変なことになるリスクがあります。一般的には網戸は5年~10年が、耐久年数の目安だといわれています。
メッシュ部分だけの張替えはDIYでもできますが、網戸自体の交換が必要なサインもあるので注意しましょう。たとえば網戸枠の歪み、戸車が壊れている、網戸が外れやすいなど。
気になる症状がある場合は、経過年数を考えて交換を検討するのも大切ですね。
網戸のリフォームについて
網戸の虫対策は市販のスプレーを使ったり、窓の開閉を注意したり自分でできる対策は色々とあります。しかし網戸の枠の故障や交換は、業者に依頼して直してもらうほうが安心。では網戸のリフォームに関する、大切なポイントについてお伝えしていきましょう。
網戸の修理費用について
網戸の虫対策でよくある穴の修理ですが、リフォーム業者では修理を行う場所は少ないため、小さな穴であれば市販の修理キットを使うことをオススメします。
業者に依頼できるのは網戸の張替えや交換になりますので、拳が入るくらいの破損個所がある場合は張替えを検討する必要があるでしょう。
張替えコストについて
網戸の張替えはホームセンターでも材料が販売されていますが、ゴム部分でしっかりと網を押さえないとたるみが残り、見た目も悪くなってしまいます。
張替えを業者に依頼した場合の工賃の目安は、150×95cmサイズで1枚1000円~1500円、210cm~135cmサイズは2000円~2500円が相場です。
網戸を新しくする場合の取りつけは、工賃なら張替えとさほど違いはありません。
網戸を新設する場合
網戸のない窓に新しく設置する場合は、サッシと枠の交換が必要になりますので、工賃や材料費を含めて3万~5万円ほどの費用になります。
サッシを丸ごと交換する場合は10万円~25万円、選ぶ窓やサッシのグレートによりさらに費用がかかります。まずは無料見積もりで、今抱えている悩みを専門業者に相談してみましょう。網戸が新しくなるだけで、家の外観まで見違えるほど変わるかもしれません。
目的に合わせた網戸を選ぼう
網戸はお住まいの地域やライフスタイル、家族の人数や年齢などによりどのような機能があるとよいか、各家庭で若干違うでしょう。
夏の暑い夜は、窓ガラスを開いて網戸で涼むのも大切な部分になります。さらに網戸は虫対策をメインにした網目であれば、小さいネットや薬剤を含んだ素材を選ぶこと。
そして風景を重視したいなら、ネットの糸が細く視界が綺麗に見え、通風量がアップするタイプにするのもよいですね。またお子様やペットがいるご家庭では、網戸の破損がとくに気になってしまいますので、丈夫な素材を選ぶのも可能です。
リフォーム業者に網戸の虫対策を相談すれば、合わせて日除けシェードや窓の交換など、よいアイデアを提供してもらえるでしょう。
まとめ
網戸の虫対策をしていない人は、意外と多いと考えられます。問題を解決するためには、原因を知って対策を行うのが必要に。
網戸のリフォームは会社によって費用が異なりますので、何社か比較して決めることをオススメします。自分でできる方法は、一時的な効果しか得られない場合もあるので、長持ちさせるためにも普段のケアとチェックが大切だといえるでしょう。