
換気扇の汚れをとるのはとても手間がかかり、こまめに掃除をしたくてもつい後回しになってしまいます。換気扇の汚れといえば、ベタベタとした油汚れ。
毎年大掃除で苦戦する人は、とても多いのではないでしょうか。キッチンの中でもかなり厄介な部分ですが、掃除のコツを掴めば意外と楽に綺麗にすることができます。
換気扇を正しく機能させるためにも、定期的な掃除は欠かせません。汚れが気になるからといって、油を使う料理をしないわけにもいきませんよね。
では頭を悩ませる換気扇の汚れ対策について、詳しくご解説していきましょう。
換気扇の汚れの仕組みについて
換気扇は、油汚れだけではありません。1年分の掃除となると厚く層になった汚れは、軽くこするだけではとれませんよね。なぜ換気扇は掃除が大変なのか、汚れの仕組みについてご説明しましょう。
汚れる原因について
換気扇は内部にモーターやファンがついていますので、これらの大切な部分を守るためにフィルターがついています。調理中の油は蒸発して、上にのぼりフィルターに付着するのですが、その後空気中で冷えると液体に戻ってしまいます。
この液体があちこちに広がるのが換気扇の汚れのもとで、さらに空気中のホコリやゴミなどが油汚れにくっついてしまい、黒い汚れの層が蓄積されていきます。
また油は酸化すると色が変わりますので、見た目からして手強い汚れに見えますよね。
換気扇の汚れは3か所
換気扇は色々なスタイルがあり、静かで音が聞こえない最新型なども人気があります。どのようなタイプにも一般的に共通するのは、換気扇の汚れは3か所を抑えること。
前面についているフィルターと、覆う部分のレンジフード、回転部分のファンの3つのパーツに分かれます。もっとも汚れが付着しやすいのは、一番手間にあるフィルター。
定期的に掃除しておけば大掃除の際に困ることはありませんが、換気扇の汚れは厄介なので手を抜いてしまう掃除箇所ですよね。
セルフクリーン機能などが装備された新型もありますが、油汚れを完全にブロックするのは難しいので、必ず換気扇の掃除は必要です。
換気扇の汚れを放置した場合のリスク
換気扇はすぐに見えるところではないので、面倒だからと放置する人も稀にいます。きちんと掃除をしないと、次のようなダメージになる可能性があるのでご注意ください。
キッチン内にカビが発生する
換気扇はコンロ上だけの空調でなく、汚れが蓄積されると上手く換気されないため、キッチン全体に湿気が溜まりやすくなります。
すると空気の流れが悪い箇所には、カビが発生しやすくなりますので、食べ物を扱うキッチンが不衛生になる可能性があります。
普段からシンクで水を使ったりコンロでお湯を沸かしたり、キッチンは湿気や蒸気が多い場所です。換気扇の汚れのために、離れたところにカビが発生すると困りますよね。
異臭
換気扇の汚れが蓄積されると、上手く換気されなくなります。油や蒸気だけでなく空気の流れ自体が悪くなり、キッチン内に異臭が漂うケースもあります。
また換気扇に付着した油汚れが酸化すると、スイッチを入れるたびに風に乗って、劣化した油のような異臭が漂う可能性もあるでしょう。
電気代がかかる
換気扇のフィルターは、モーター部分などを守るための汚れ防止の目的があります。きちんと掃除せずに油汚れが付着するのは、換気扇の入り口が正しく空気を吸引しないのと同じ状態。
すると換気するためには、普段以上のエネルギーが必要になるので、電気代の無駄にもなりかねません。
火事のリスクも高くなる
換気扇に油が厚く層になった状態が続くと、油は酸化して引火しやすくなります。めったに起こることではありませんが、ガスコンロの強火がフィルターに引火して火事になるリスクもあります。
換気扇の汚れを放置するとあらゆるデメリットがありますので、見た目の問題だけでなく換気扇の目的を果たすためにもお掃除は欠かせません。
換気扇のお掃除のコツについて
換気扇のお掃除は、いきなり取りかかるとなかなか綺麗にならないので、つい挫折してしまいます。頑固な油汚れは、下準備をしながら汚れの性質を理解して、効率的な掃除をしましょう。
冬よりも夏のほうがやりやすい
換気扇の汚れのメインは油です。気温が低いと油汚れは固まる性質があるので、年末の大掃除の際はお湯を使いながら掃除するのがコツです。
もしくは気温が高い夏のほうが油汚れを落としやすくなるので、掃除時間を短縮できます。
換気扇の掃除に必要なもの
油でベタベタになる換気扇の掃除は、薬剤を使うため必ずゴム手袋を着用してください。油汚れがひどいので、使い捨てするつもりで手袋を用意しておくとよいでしょう。
他にはコンロに汚れが落ちないようにカバーする新聞紙、大きなゴミ袋とクリーナー、タオルと古い歯ブラシ、スポンジを用意しておきます。
パーツを外して洗剤につけ置きする
換気扇の取り外しは、各メーカーの説明書に沿って丁寧に外しておきましょう。換気扇のフィルターは比較的簡単ですが、ファンは取り外せる状態なら一緒に外しておいてください。
ファンの中心についているネジは、油で固くなっているケースもあるので、無理に力を入れて壊さないように注意する必要があります。
シンクでつけ置き
取り外した換気扇は、薬剤をつけ置きしてから掃除します。どのようなクリーナーも成分が浸透するまでに時間がかかりますので、スプレーしてすぐこすっても洗剤の効果は最大限発揮されません。
まずシンクに用意したタオルを2枚敷いて、ゴミ袋を2重に重ねたところに換気扇を入れます。続いて換気扇用のクリーナーを全体にスプレーしてそのまま数時間、もしくは一晩放置してもよいでしょう。
または家庭にある重曹でも、油汚れが綺麗になるコツがあります。重曹を使う場合はゴミ袋に40度~50度のお湯を、フィルターがしっかりと浸かるまで入れておきます。続いて重曹をカップ半分程度入れ、20分ほどつけ置きしましょう。
レンジフードの掃除
つけ置きしている間に、取り外せないパーツを掃除します。クリーナーをスポンジに吹きつけて丁寧に汚れを取り除き、仕上げにお湯で濡らしたタオルで拭き取ります。
油汚れがひどい場合は、キッチンペーパーにクリーナーを吹きつけたものを使い、汚れに貼りつけて20分ほど放置してから拭き取ると簡単です。
歯ブラシを使って掃除する
フィルターやファンはおうとつが激しいので、拭き取るだけでは汚れが落とせません。そんな時は歯ブラシを使い、細かいところまで綺麗にしておきましょう。
歯ブラシは先端部分の毛を、半分ほどハサミでカットしておくと使いやすくなります。汚れを綺麗に落とした後は、新聞紙の上に並べて乾燥させてください。
水気が残っていると、カビの原因になりますので注意しましょう。仕上げのコツとして静電気によるホコリ防止のために、リンスやコンディショナーを表面に塗っておくと汚れがつきにくくなります。
まとめ
換気扇に汚れがつかないようにするのは難しいので、こまめな掃除が必要ですね。換気扇のお掃除グッズも色々とあるので、活用するのもよいでしょう。
換気扇は複雑なパーツもありますので、自分で掃除するのが手間に感じる人は、プロのハウスクリーニングに依頼するのも方法のひとつ。
自分でしっかりと掃除をしたつもりでも、換気扇は完璧に綺麗にするのは難しいのです。定期的にプロの掃除をしてもらうと、換気扇も上手く機能してくれるでしょう。
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