屋根の種類の違い!屋根材ごとのメリットとデメリットについて

屋根の種類にとても詳しい人は少ないものですが、雨漏りや屋根材が破損した際には、種類の違いで修理費用も異なるため、いざという時に困りますよね。

また屋根材ごとにメリットやデメリットもあるので、家をいつまでもよい状態で維持するためには、既存屋根のリフォームを検討する必要もあるかもしれません。

でも自分の家にはどのような屋根がよいのか、判断する基準がわかりませんよね。そこで屋根の種類と、それぞれのデメリットとデメリットをご解説しましょう。リフォームする際に屋根材は、とても大切な判断基準になります。

 

屋根の種類について

屋根の種類の違い!屋根材ごとのメリットとデメリットについて

屋根は、厳しい天候や地震から家を守る大切な部分です。少しの不具合でも放置しておくと、悪影響を及ぼしてしまう可能性があるので、定期的なメンテナンスは必ず行ってください。

では屋根にはどのような種類があるのか、主に人気があるタイプを詳しくご紹介していきましょう。

 

スレート

施工しやすく屋根材が安価なスレートは、カラーベストやコロニアルとも呼ばれ、デザイン性が豊富で色も選べるのが特徴。

材料は、天然石を加工して薄く伸ばしたもの。セメントや人工繊維を使い、着色したものが近年は増えています。耐久性は2025年、現在日本の新築で多く使われる屋根の種類です。

 

和瓦

かなり昔から、日本の住宅で使用されている屋根材です。しかしコスト面などのデメリットがあり、近年瓦を使う住宅は減っているといわれています。

50100年ほどの耐久性が、人気の理由ではあるでしょう。瓦は粘土を使ったタイプや、ガラス質のようなツヤがある陶器瓦などもあります。

 

セメント瓦とモニエル瓦

砂やセメントを練ってモルタルプレスしたものがセメント瓦で、3040年ほどの耐久性があります。

洋風や和風などのデザインも豊富で、塗料で着色して成型しているため、一般的な瓦よりも家の外観とのバランスをとりやすいといえるでしょう。

もうひとつのモニエル瓦は、スラリー層という着色したセメン層が、一番上の塗膜の下にあるタイプ。この瓦には、平板や波型タイプなどがあります。

セメント瓦との違いですが、モニエル瓦は小口がおうとつになっているのが特徴。材質のメインとなるセメントは、施行性がよいことが魅力です。

 

アスファルトシングル

欧米ではとても多くの家に、アスファルトシングルが使用されています。この屋根材はガラス繊維をコーティングしたもので、天然石やアクリル樹脂などを一番上の層に固定させてあります。

耐久性は2030年。シートタイプなので、屋根の曲がり部分などにもピッタリと合わせて、上手く施工できるのが特徴です。

 

屋根の形状について

屋根は山小屋のような尖った形や、フラットなものまで色々とあります。大きく分けると勾配屋根と陸屋根の二種類があり、ルーフバルコニーなどで多く使われる陸屋根は、鉄筋コンクリートの住宅に多く見られます。

木造住宅に多い勾配屋根には、一方方向に勾配がある片流れ、二方向の切妻、四方向の寄棟、切妻と寄棟を合わせた入母屋なども。形状は屋根材の劣化にも影響を与えますし、地域の天候も関係しています。

 

メリットとデメリットをそれぞれ解説!

屋根の種類の違い!屋根材ごとのメリットとデメリットについて

屋根材はそれぞれメリットとデメリットがありますので、リフォームをする際はあらゆる比較ポイントを意識して、総合的に判断して選びましょう。

ではリフォームで多い屋根材のメリットとデメリットについて、詳しくご解説していきますね。

 

スレートのメリットとデメリット

日本の住宅に多い屋根材のスレートは、安価な点がメリットです。またカラーバリエーションが多いので、家の外観に合わせやすく、和風でも洋服でも相性が合うのが魅力。

屋根材によっては、専門の職人でないと施工できない場合がありますが、スレートは対応できる職人も多くて依頼しやすい屋根の種類です。

デメリットとしては、地震や天候の影響で割れやすいこと。また10年ほどで棟板金の交換や塗装が必要になるので、頻繁なメンテナンスが必要になります。防音性や断熱性が低いことも、デメリットになるでしょう。

 

粘土瓦のメリットとデメリット

半永久的に使える耐久性の強さは、他の屋根材よりも優れています。防音性や断熱性、防火性に優れて、夏は涼しく冬は暖房効果もアップ。

しかし粘土瓦は重量がありますので、家の構造や基礎がしっかりとしていないと、使えない場合があるでしょう。

また地震の揺れを受けやすいのも、注意が必要です。重い材質なのですが暴風でずれることもあり、全体を葺き替える費用が高額になるのもデメリットに。また屋根の形状によっては、勾配の緩い場合には施工ができません。

 

セメント瓦とモニエル瓦のメリットとデメリット

セメント瓦のメリットは、粘土瓦よりも安価であることや、破損しても部分的な差し替えができる点です。不燃材料なので、防火性が高いのも魅力です。

デメリットは塗膜の劣化が進むと、吸水して割れやすくなったり、重量があるので地震でずれやすくなったりする場合があります。

モニエル瓦のメリットは粘土瓦よりも安価で、セメント瓦と同じぐらいのコストである点。デザインが豊富で防火性や防音性が高く、寸法精度が高いので施工性にも優れています。

デメリットは防水性が低い、塗装が劣化しやすい、塗装の際には専用の下塗りが必要になることでしょう。

 

アスファルトシングルのメリットとデメリット

メリットは耐久性が高く、施工が簡単にできること。地震に強い軽量設計になっているので、日本の家屋にも適しています。

重ね張りができるカバー工法に対応しているため、古いシングルの上に新しいものを張るリフォームが可能です。

デメリットは日本ではまだ流通量が少なく、対応する業者が少ない点。表面にカビが生じやすく、日本の特色に基づいて製造されていない輸入品がほとんどです。

また経年劣化すると剥がれる恐れがあり、とくに風に弱いデメリットも挙げられています。

 

リフォームする時は信頼できる業者に相談しよう

屋根のリフォームは、使用する屋根材によってコストが変わりますし、家にあった屋根材を選ぶのは初心者には難しい部分です。業者選びをする際には、次のポイントを意識して判断しましょう。

 

悪質業者に注意しよう

屋根の状態は、実際に上ってみないとわからない部分があります。プロでないと足場が悪く、修理や点検は難しいところ。

そのため「屋根の状態が悪く、すぐにリフォームが必要です」と迫ってくる飛び込みの悪質な業者もいるので、信頼できるリフォーム業者にまずは相談してみましょう。

 

現地調査を依頼する

既存の屋根の状態を判断するためには、まず業者にお願いして調査してもらいます。屋根の勾配や屋根材の劣化具合を調べ、適正な価格で見積もりを提示してくれる業者が理想的。

簡単な施工で修理できるところを葺き替えるなど、高額な請求をされないように、何社か見積もりを比較するのが大切です。

 

一方的に決めない

屋根材はあくまでも、自分の希望通りのものを選ぶのが重要。わからないからと言って業者任せにはせず、一方的に決めてくる業者にはとくに注意しましょう。

コスト面とのバランスや施工方法など、あらゆる選択肢を提供してくれて、信頼できる業者が一番オススメです。

 

まとめ

屋根の種類はとても多いので、選ぶのが大変です。デザイン性だけでなく屋根材の特性を活かし、お住まいの地域や屋根の形状などにも考慮して、リフォームする際は充分に情報収集しておくと安心でしょう。

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