古民家のリノベーション基礎知識・費用や改装例についてご紹介!

古民家のリノベーションが、近年注目されていますよね。古い魅力を活かしながらモダンな空間を作るために、意識したいポイントや注意点があります。

これから古民家のリノベーションを考えている人にとって気になる費用や改装例など、大切なポイントを詳しくご紹介しましょう。

古民家は時代の価値があるだけでなく、現代の家にはない構造上の利点も見直され、とても人気に。今の時代に合わせて快適な暮らしの空間にするためには、どのような点を意識すればよいかご説明していきますね。

 

古民家の魅力について

古民家というと、どういう家を想像しますか。古民家には築何十年など、具体的な定義はありません。しかし一般的には、戦前や大正時代以前に建築された民家を、古民家と呼ぶ場合が多くなっています。では古民家ブームになっている理由、また魅力ポイントをご紹介します。

 

建築材の質

現在の住宅建築で使用される建材は経年劣化するため、家の傾きなどの土台部分から問題が生じることもよくあります。古民家のリノベーションが人なのは、古い民家はその地域や気候を考えて木材を組み合わせて建てられているため。

建築様式はさまざまありますが、使用箇所によってはケヤキやヒノキ、梁に強度のある松、インテリアとして素敵な木目の杉を使うなど、建材が適材適所で選ばれているのが魅力です。

さらに現代の家と違うのは、古民家で使用される木材は年々と強度を増すこと。正しいタイミングで適切なメンテナンスをすれば、古民家は200年~300年ほど建物の寿命があるともいわれています。

現代の家屋の寿命30年~50年と比較すると、とても丈夫であるのが大きな違いになるでしょう。

 

伝統的な建築

古民家の中には江戸時代に建築された庄屋や農家、商家などが未だにその姿を残しているものもあります。昔の建築方法は現代と異なり、耐火建築として有名な蔵造りや白川郷の合掌造りなど、その地域独特の特徴的な古民家が多く存在します。

ただ古くなった家でなく、日本の建築の歴史を感じる伝統的な方法は、現代の家よりも耐久性に優れているのがポイント。

古民家のよさは近年注目され、保存するだけでなく活用するために再生や移築をする取り組みも、活発になりつつあるでしょう。

 

古民家のリノベーションのメリットとデメリット

古民家のリノベーション基礎知識・費用や改装例についてご紹介!

古民家のリノベーションにはあらゆる魅力がありますので、古さを大切にして新しい空間を作りたい人にとても人気があります。

では古民家のリノベーションをする際の、メリットとデメリットについてご説明しましょう。

 

資源の保護ができる

古民家の梁や柱はとても頑丈で、太い木材が使用されています。ヒノキやケヤキなどは、強度がなくなるまで800年~1200年ほどかかるともいわれるので、家の土台がしっかりとしていることが古民家の特徴です。

古民家で使用されるヒノキなどの建材は今の時代入手が困難なので、古民家のリノベーションは歴史と共に資源の保護にも役立つ点が長所になるでしょう。

 

日本家屋の魅力が活かせる

最近の住宅はフローリングで、畳がない家も増えています。モダンなデザインで近代化された家は、時代の象徴だといえるでしょう。

しかし家は和風で日本家屋がよいと、こだわりを持っている人も少なくありません。古民家のリノベーションのメリットは、昔の家ならではの古きよき日本家屋の趣があること。

この魅力は表面だけでは出せないため、年数を経て手に入る独特の木材の色味や質感は、古民家のリノベーションのメリットになります。

 

断熱性が低いデメリット

古民家の時代背景を考えると、冷蔵や床暖房などの設備が発達していない頃の家ですよね。そのため全体的に風通しを考慮している設計なので、天井が高く見通しが利くのは魅力でもありますが、断熱性が低いことがデメリット。

夏は自然の風だけでも充分ですが冬場は暖房費がかかりますので、リノベーションする際に断熱材を導入するのは必要不可欠かもしれません。

 

耐震性が少ない

古民家のリノベーションで注意したいのは、今の時代の家屋と違い耐震性が弱い場合がある点です。古民家が建てられた時代と今では基準が異なり、耐震基準に沿って建築されていない古民家は、目に見えない部分で建材が劣化したり破損していたりするケースも。

リノベーションをする際は住宅診断を受け、家の状態を正しく把握する必要があります。長く安全に暮らすためには、補強工事が必要になる場合もあるでしょう。

 

古民家のリノベーション費用や改装例

古民家のリノベーションは、歴史のある素敵な暮らしの空間が生まれるため、ぜひやってみたいと興味を持つ人が増えています。

その前に気になるのが費用について。古い家を今の時代に合わせるためには、コスト面がかなり心配になりますよね。では古民家のリノベーションの費用相場や改装例について、詳しくご紹介しましょう。

 

費用目安について

古民家のリノベーションは、希少価値のある建材が使用されているのは長所ですが、材料にこだわりを持つと予想以上に工事費用がかかる場合があります。

リノベーションの費用として考えられる耐震は、25万円~150万円です。断熱リフォームは1平方メートルにつき4千円~3万円が目安で、床暖房を導入する場合は1平方メートル36万円。

水回りを使いやすくリフォームする場合はキッチン50150万円、トイレ2050万円、洗面所2050万円、浴室100150万円になるでしょう。

また間取り変更や屋根、外壁リフォームをすると、それぞれ50350万円ほどかかる場合もあります。

 

スケルトン状態にしてリノベーション

古民家は独特な魅力があるものの、現代のライフスタイルに合わせるためには、改善箇所が色々とあります。改装例としてオススメなのは外壁などを解体し、スケルトン状態から自由な間取りを考える方法です。

たとえば家族4人構成なら、古民家の大広間を区切って子供部屋としてつけ足すのが可能。スケルトン状態なら断熱対策や耐震補強もでき、新築同様の快適さを手に入れることが可能です。

 

水回りを優先的にリフォームする

古民家のリノベーションで多いのが、水回りの工事です。昔の暮らしでは使いにくいと感じる部分が多く、使いやすくお手入れが楽な水回りが人気。

たとえばタイル張りの昔の浴室は、カビ対策やお掃除がとても手間になりますよね。トイレも古民家の場合は和式なので、高齢者にとっては足腰の負担になります。

家の中でも使用頻度が高い水回りを優先してリフォームするだけでも、かなり快適さが変わるでしょう。

 

信頼できるリフォーム業者を見つけよう

古民家のリノベーションは古い家屋を大切にしながらも、使いやすくアップグレードする必要があります。満足するリノベーションをするためには、古民家のリノベーション件数が豊富で、その地域に合った家屋を知っている業者が安心です。

また古民家は、梁などの太い建材を活かしてデザインするのも重要。プロのアイデアを紹介してくれるリノベーションが得意な、地元のリフォーム業者に相談してみましょう。口コミ評判も参考にして比較してくださいね。

 

まとめ

固定資産税を軽減するメリットが期待される、古民家のリノベーション。通常の工事よりも費用がかかりやすい場合がありますが、省エネリフォームや耐震リフォーム、バリアフリーリフォームなど、自治体や国の補助金制度を活用できることもあります。

申請できるタイプは色々とありますので、リフォーム会社のスタッフに相談するとよいでしょう。古民家の優しい魅力を活かし、ぜひ素敵な生活空間を考えてみませんか。

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