フローリングのリペア方法・DIYでできるプロ並みの技とは?

フローリングのリペアは、長年暮らしていれば必ず必要になること。知らない間にできる細かい傷や、家具を引きずってできる目立つ傷など、種類はさまざまです。

それらの傷を目立たなくする、フローリングのリペア。自分でできることもたくさんありますので、大切なマイホームをいつまでも素敵に維持するためのコツをご紹介していきましょう。

 

フローリングリペア前に知っておきたい大切なこと

フローリングのリペア方法・DIYでできるプロ並みの技とは?

最近は畳が減り、フローリングが常識になりつつあります。お手入れが簡単で、ナチュラルで素敵なインテリアともマッチするので人気です。

フローリングの素材によっては、小さな傷でも目立ちやすい場合がありますので、まずは修繕する前に知っておきたいフローリングの基礎知識についてご説明しましょう。

 

フローリングの種類について

フローリングは、大きく分けると2種類。天然木をそのまま床材にした「無垢フローリング」は単層フローリングとも呼ばれるタイプで、比較的高額なものが多く木が持つ自然の断熱性や調質性が好まれています。

無垢フローリングは美しい魅力がありますが、逆に天然木なので湿度で素材が膨張や収縮を繰り返し、ひび割れや反り返りなどが生じる場合もあります。

もうひとつは「複合フローリング」と呼ばれるタイプ。一般住宅で使用されることが多い人気タイプです。複合フローリングは、下地部分の表面を表面材で覆う機能性の高い床材。

材質を組み合わせるため、床暖房の機能や遮音性、調質性が優れているフローリングだといえるでしょう。無垢フローリングよりも価格が安く、デザインや色なども豊富に揃っているのが魅力です。

 

傷の種類について

フローリングは床材によっても、傷のつき方は異なります。主な傷の種類ですが、簡単につきやすい「擦り傷」。床の上にあるものを引いた時の衝撃で残る軽微な傷で、生活しているうえでどうしてもついてしまう不可抗力の傷ともいえます。

「線傷」は、鉛筆やボールペンなどで引っ張るとできるライン状の傷。やわらかい材質の床にもつきやすいタイプです。先端が尖ったものでつく「裂傷」は、ものを床に落とした時など、強い衝撃でできるもので簡単に修復できない場合が多くなります。

「へこみ傷」も同様に、重いものを床に落としてその部分にへこみが残ること。床の強度が関係するため、塗膜が硬くてもへこみがついてしまう場合があります。

 

DIYでも可能なフローリングのリペア方法について

小さな傷なら、自分でも修理や修繕は可能です。ホームセンターやインターネットでは色々なリペアグッズが販売されていますので、活用すれば高額な費用を払って業者に依頼する手間はなくなりますね。

しかし全ての傷を、DIYで修理できるわけではありません。可能な修繕についてご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

 

擦り傷のリペア

フローリングのリペア方法で、最も多くあるのが擦れ傷です。うっかりイスを引きずって残ってしまった時の傷跡。深く傷ついていないものなら、簡単にリペアが可能です。

市販の補修グッズがたくさんありますので、傷に合わせた商品を選んでください。テープタイプや色を塗るタイプ、固形塗料で傷を埋めるタイプなど。

まず修繕する前に、傷の周りの汚れを綺麗に拭き取り、歯ブラシなどを使ってゴミを除去しておきます。その後に、市販のアイテムを使い補修しましょう。傷が浅い場合は色を塗るだけで、目立たなくさせるのも可能です。

 

へこみのリペア

いつの間にかへこみができるケースがよくありますが、この場合の補修は自分では無理に思いますよね。しかしフローリングの材質によっては、簡単に修繕ができます。

使うものは布とアイロン。布を水で濡らし、へこみ部分に置いてください。その布の上からアイロンを当てて蒸すと、へこみが元の状態に戻る場合もあります。

木が水分を吸い込み、へこみが戻る仕組み。硬い材質だと補修できない場合もありますが、まずは試してみる価値はあるでしょう。

 

表面の剥がれ

フローリングが表面だけ剥がれることもたまに見かけますが、この場合はパテを使い補修が可能です。まず剥がれている部分に、フローリング用の接着剤を入れて上から押さえつけて貼りつけます。

修繕する部分は、マスキングテープで養生しておくと安心です。欠けている部分にエポキシパテを埋め、サンドペーパーで表面を平らにします。

仕上げは床の模様に合わせて色を塗り、最後にツヤ出しで完成。色々な作業がありますので、時間をかけて丁寧にステップごとに作業をしましょう。

 

フローリングのリペア注意点について

フローリングのリペア方法・DIYでできるプロ並みの技とは?

フローリングのリペアは、簡単そうでも仕上がりが綺麗にいかない場合や、上手く補修できないケースもよく見られます。さらにダメージを悪化させないためにも、まずは注意点を理解しておきましょう。

 

根本的な解消にはならない

フローリングのリペアはDIYで手軽にできるのですが、へこみや傷などは根本的な修繕でなく一時的な解消にしかなりません。

もし賃貸の場合は自分で修繕しても、退去時に原状回復させられるので、結果的に無駄遣いになるかもしれません。

 

他の補修もすぐ必要になる

新しいフロアにものを落として、深い傷をつけてしまった場合。または床自体が古くなって劣化し、傷つきやすくなる場合もあります。

たとえば古い家屋なら、一か所直しても同時期に他が劣化する可能性もあり、広範囲でのリペアが必要になるケースもありますので、しっかりと解決するにはプロに相談する必要があるかもしれません。

 

綺麗な仕上がりにならない

フローリングのリペアは、周りの傷ついていない部分と区別できないよう、上手な仕上げが求められます。木目調のデザインをそのまま真似したり、床のツヤなども意識したりしなければなりません。

素人ができることには限りがあり、どうしても修復した部分だけが浮いてしまうケースもあるでしょう。頑張ったのに余計に目立つようなことになると、時間もお金も無駄になってしまいます。

 

リペアは業者に依頼したほうがいい?

フローリングのリペアは自分でできる場合もありますが、床の材質や傷の種類などを判別して適切な修復をするには、プロに依頼することをオススメします。では業者に依頼する際の、大切なポイントについて見ていきましょう。

 

リペアの相場費用

業者にリペアを依頼した場合の費用は、状態にもよりますが2万~5万円が一般的です。業者によっては時間制で、作業費用を請求するところもあるので、簡単な傷なら費用は安く抑えられるでしょう。

一般的には1平方メートルあたりでの価格設定をしていますので、まずは見積もり依頼をして判断するとよいですね。

 

床のリフォームをする

一部を修理や補修するなら、フローリング全体をリフォームするのも手段のひとつです。気になる費用ですが、既存の床に新しいフローリングを重ねる「重ね張り工法」は、6帖で6万円~。

古い床を剥がして新しくする「張替え工法」は、6帖あたり8万円~が相場です。最近は機能性を持たせたフローリングも増えていますので、抗菌性や遮音性、防水性など目的に合わせた材質で選ぶのも可能。

また新しいフローリングは温かみのある木質素材で、室内がさらに明るく素敵にアップグレードされます。

 

まとめ

フローリングのリペアは、簡単な傷なら綺麗に直せるかもしれませんが、市販の補修グッズを使っても完全に元の状態にするのは難しいですよね。

フローリングのリフォームは、大量生産されているものなら安価で入手できます。またリフォーム業者によっては、比較的安いコストで施工してくれるところもあるので、まず無料見積もりをするのも必要です。


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