庭の芝生管理の手順・庭の作り方とケア方法について

庭の芝生の管理は、今まで経験したことがない人は多いでしょう。そもそも日本の住宅事情では、広い芝生のある家を持つこと自体難しいですよね。

しかし最近はわずかなスペースでも庭に芝生を植え、ガーデニングのように管理やケアを楽しむ人も増えています。そこで今回は、誰もが憧れる青々とした庭の芝生の管理や、作り方についてご解説しましょう。

 

芝生の作り方について

庭の芝生管理の手順・庭の作り方とケア方法について

有名ゴルフ場のように、大の字になって芝生の上に寝転がりたくなるような素敵な芝生。快適なマイホームは、庭作りも大切なポイントです。では芝生はどのようにして生やすのか、庭の作り方の基礎をご説明しましょう。

 

芝の種類について

芝生といっても乾燥地帯や高温地帯など、風土によって適した品種が異なります。日本では「高麗芝」と呼ばれるものが、家庭園芸用として最も人気があります。

沖縄や九州で自生する芝で、東北以南くらいまでの地域で栽培が可能。「野芝」という品種は日本全土に自生する品種で、大きな庭や公園などで見かけられます。

キメが荒いので、観賞する庭にはあまり向いていません。「西洋芝」は四季を通じて緑が美しい品種で、ゴルフ場で使われるケースが多いもの。

日本の高温多湿の気候に弱い傾向がありますので、栽培に工夫や管理が必要になります。

 

種から栽培する

芝は花や野菜と同様に、種から栽培が可能です。ホームセンターや園芸店で芝生の種が販売されていますので、お住まいの地域に合わせてアドバイスしてもらい選びましょう。

種はまず土壌を整え耕したところに、種を均一に蒔きます。その上から表面を軽く覆う程度に土を被せて、たっぷりと水やり。種まきシーズンは、春か秋が適しています。

発芽するまでは乾燥しないよう、こまめに水やりをしてください。日陰向きの種などもあるので、庭の環境を考えて育てやすい種を選ぶとよいでしょう。

 

マットを使う

庭の芝生の管理でもよく使用される芝の「マット」は、四角形のサイズでカットされた芝生のマットです。すでに芝生が育った状態なので、そのマットを庭に並べるだけで初心者にもやりやすいでしょう。

マットはしっかりと隙間を残さずに、土の上に並べるのがコツ。マットの隙間は土で埋める「目土」をしておきましょう。

種の時と同様に、しっかりと根が張るまで水やりをすること。定着するまでは、マットの上は歩かないよう注意してくださいね。

 

庭の芝生管理のコツ

観賞用として庭に芝生を栽培する人が増えていますが、芝生も花と同様にケアが必要です。きちんと管理しないと、緑色から茶色に変色して枯れてしまうリスクがあります。お手入れのコツは、次のポイントを意識してみましょう。

 

水やりの頻度

芝生を張り、根が定着してからも水やりは欠かせません。栽培する環境の風土や気候によっても若干異なりますが、水やりは芝が育ち始める春先や秋は23日に一度。

そして夏場は土壌が乾燥して、熱で芝が枯れるリスクがありますので、毎日水やりをしましょう。冬場は芝が枯れて、休眠期に入りますので雨だけで充分です。

水やりのコツですが、土の表面が塗れる程度だけでは足りませんので、しっかりと染み込むまで水やりしてください。庭が斜めに坂のようになっている部分は水が流れてしまうので、こまめに乾燥状態をチェックしましょう。

 

芝刈りについて

広い庭の芝刈り風景を、見たことがある人は多いもの。庭の芝生の管理で欠かせないのは芝刈りです。とても大事な作業で、伸びるスピードが速い春から夏にかけては、1週間に1度は芝刈りが必要です。

伸ばしたままにすると見た目が悪いだけでなく、害虫のトラブルに遭う可能性もあります。芝刈り機には長さを調整する機能がありますので、どのくらい刈るか事前に考えておくこと。

芝生は生長点よりも下で刈ると、伸びなくなるリスクがあります。長さの目安は芝の1/3程度。壁沿いは芝刈り機では届かない部分もあるので、ハサミを使って綺麗に仕上げてください。

 

栄養と除草剤

芝生にも花や野菜と同じく、害虫が発生します。また雑草が生えてくる場合もよくありますので、狭い庭なら気づいた時に手で除草しておきましょう。

雑草を芝刈りの際に一緒に刈ることもできますが、芝よりも硬い葉は刃を悪くする要因です。広範囲に雑草が生えた場合は、専用の除草剤を使ってください。

除草剤は色々なタイプがありますので、お子様やペットが芝生の上で遊んでも安全なものなど、使う用途を考えておくと安心です。

また芝生の色が悪くなったり、葉が細くなってきたりした場合は、栄養剤が必要かもしれません。ホースの先端につなぐ液体の栄養剤や粉末タイプなど、色々なものが販売されていますので比較してくださいね。

 

お手入れが面倒なら人工芝

庭の芝生管理の手順・庭の作り方とケア方法について

庭の芝生の管理はいつも美しく維持するには、あらゆるケアが必要です。最初は上手く栽培できない可能性もありますし、天候によっては枯れてしまう場合も。

でも庭に芝生を生やしたいという人は、人工芝で庭のリフォームするのもオススメです。

 

人工芝とは?

庭の芝は種で育てる生きた天然の芝と、繊維で人工的に作った人工芝があります。人工芝のメリットは天気に関係なく、いつも青々としていること。

水やりや芝刈りが不要で、管理が簡単なのも魅力です。天然の芝は冬になると枯れて庭が茶色になりますが、人工芝なら年間を通して綺麗にガーデニングが楽しめます。

ホームセンターなどで、人工芝のマットがカット販売されていますので、庭のサイズに合わせてDIYで人工芝を敷くのも可能です。

しかし下地が土の場合は防草シートなどを張り、人工芝の下から雑草が映えないよう事前の処理が必要になります。そのため庭専門のリフォーム業者に依頼して、きちんと下地調整してもらうことをオススメします。

 

人工芝の張り方

人工芝は水やりなどの庭の管理が要らない半面、最初の施工が綺麗に長持ちさせるためにも大切な作業になります。ある程度自由に施工はできますが、コンクリートの上なら滑り止めシートを敷き、自然に近いクッション性を与えるために下地を作っておくとよいでしょう。

舗装されていない場所で土が剥き出しになっている場所は、地面を掘り返し小石や雑草を取り除き、表面のおうとつをなくすため転圧機で平らにします。

砂を土の上に散布して水はけをよくする処理など、庭の状態によって必要な作業が若干異なります。

 

庭に人工芝を張るコスト

お手入れが不要な人工芝は、ゴルフのスイングの練習や子供が素足で遊べるなど、とても快適な庭の魅力です。業者に依頼して人工芝を張る場合のコストは、天然芝よりも高くなる傾向があります。

コストに含まれるのは、芝生施工費用として約2000/平方メートル、防草シート施行費用1000/平方メートル、整地が必要な場合のコスト2000/平方メートル。

これらをトータルすると、高い人工芝を使った場合は4万円/平方メートル前後が相場になります。業者によってコストは違いますので、見積もりをもらい価格を比較してみましょう。

 

50平方メートルの場合のリフォームコスト

庭の広さによりコストは変わりますので、50平方メートルを一例としてリフォームの相場価格を見ていきましょう。まず芝生がない地面に施行する場合は、人工芝のコストが40万円、整地費用、芝生施工費用。

除草シート費用などを合わせると、合計のコストは65万円。既存の人工芝を新しくする場合のコストは、撤去費用15万円がプラスされ、トータルで70万円前後が目安です。

 

まとめ

庭の芝生の管理は水やり、芝刈りなど色々なケアが必要です。ガーデニングのつもりで楽しみながら、芝の魅力を実感してくださいね。

また庭のリフォームは芝だけでなく、砂利やコンクリートなどにするのも可能なので、快適にアウトドアが楽しめるよう業者にアドバイスしてもらいましょう。