コロナ対策が気になる方へ!水回りの衛生を見直すリフォームアイデア

コロナ対策は、家庭内でできることもあります。衛生面についてはあまり意識せず、今まで暮らしていた人もいるかもしれませんが、今の時期は情報収集する機会にもなっています。

家の中では、水回りがとくに気になる部分。利用頻度が高く、衛生的に維持するのは大変です。そこで今回はコロナ対策にも役立つ、水回りの衛生を意識したリフォームについてご解説していきましょう。家族が元気で暮らすためには、環境を見直すのはとても重要なのです。

 

浴室やトイレの汚れについて

コロナ対策が気になる方へ!水回りの衛生を見直すリフォームアイデア

何気なく使う洗面所やお風呂、トイレなど、一般的に「水回り」と呼ばれる部分は、家族の衛生面を守る際にまず注意したいところです。

コロナ対策として、ニュースでよく報道されている手洗いとうがい。その場所となるのが洗面所ですよね。では気になる水回りの汚れの特徴について、詳しくご説明しましょう。

 

水回りの汚れとリビングの違い

コロナ対策は多くの人が触るドアノブや、空気が密閉される室内の換気など、あらゆる点が気になってしまいます。衛生管理を強化するためにも知っておきたいのは、汚れの違いについて。

イメージ的には浴室とリビングでは、カビや細菌の数はかなり違うと感じますよね。しかし空気中に浮遊している菌とカビを調べたら、浴室とリビングではさほど差がないといわれています。

しかしなぜ浴室や洗面所のほうが、カビは生えやすいのでしょうか。その違いは、付着する菌の環境が関係しているからなのです。

細菌は増殖するために餌が必要で、じめじめした環境を好みます。たとえ同じ数の菌が付着したとしても水回りは湿度が高く、菌が繁殖しやすい環境になっているのです。

浴室だけを見ると菌が多い部分は床、少ないのは浴室の壁上部。水滴が届かず乾燥しやすい場所は、カビと菌は少ないと考えられます。

 

健康面以外にもデメリット

浴室や洗面所、トイレなどの細菌が多く繁殖する場所は、健康面でも安心できるようこまめに清掃する必要があります。コロナ対策で何をすべきかわからない人でも、インフルエンザの流行シーズンと同じく、多くの人が使う場所はいつもよりきちんと掃除するでしょう。

汚れやすい水回り。掃除を怠ると不衛生に見えるだけでなく、工事が必要になる場合もあるのです。掃除の頻度が少なくなると、排水溝の詰まりにより配管にダメージを与え、シンク周辺の機器などの寿命が短くなることも考えられます。

水道工事は、症状に気づいたらすぐ対処するのが必要ですが、万が一故障箇所を放置するとさらに症状が悪化し、大がかりな修理や修繕が必要になります。

 

雑菌が広がりやすいキッチンに要注意

水を使う場所は、衛生面が心配になりますよね。浴室や洗面所、トイレはお掃除を入念に行う場所ですが、意外と手を抜いてしまうのがキッチンです。

油汚ればかりが気になり、雑菌対策は洗面所よりも意識しないという人もいるでしょう。実はトイレよりもキッチンのほうが、雑菌が広がりやすいという意見もあるほどです。

たとえばシンクの蛇口。家に帰ってきて、すぐにキッチンシンクで手を洗うこともあります。次の人が雑菌のついた蛇口を触り、その手で冷蔵庫の取っ手を触ってしまうと、食品にまで雑菌がつくリスクがあるでしょう。

また雑菌が多く付着しているキッチンのスポンジ。綺麗にしているつもりでも、スポンジを触った手から他の場所に菌を移動させている可能性もあります。

コロナ対策が大切になる時期、とくに家族全員が使う場所はしっかりと清掃しなければなりません。

 

衛生面を重視するリフォームアイデア

コロナ対策が気になる方へ!水回りの衛生を見直すリフォームアイデア

水回りは汚れを溜め込まずに、清掃をするのがコツです。コロナ対策をしやすくするのは今後の風邪対策や、家を長持ちさせるメリットにもつながります。

そこで水回りを中心に、衛生管理がしやすいオススメのリフォームアイデアをご紹介しましょう。

 

お風呂場のリフォーム

お風呂場の中でも、カビが発生しやすいのは床。ゴシゴシと擦っても綺麗にならなかったり、変色したりしている床は材質が劣化している可能性があるでしょう。

衛生的に見直すためにも、浴室再生コーティングで床や壁、バスタブまで新品のように再生させるリフォームがあります。また築年数の経っている住宅では、浴室のひび割れや破損が殺菌の発生元になるリスクもありますので、お掃除をしながら状態をチェックしておきましょう。

 

洗面所のリフォーム

使用頻度が多い洗面所は、コロナ対策のためにもリフォームで使いやすく、お手入れが簡単な環境づくりが理想。洗面所は床が汚れやすい場所です。

元を辿れば洗面台の機能性が悪く、水が下にこぼれてしまうのも要因になるでしょう。築15年以上経つと、配管のサビなど目につかない部分の劣化をはじめ、洗面ボウルの汚れ、破損なども目立ってきます。

さらに収納不足になると、雑菌が広がりやすいことも考えられますので、衛生的に使うためにもお掃除が楽な洗面台を取りつけるとよいでしょう。人造大理石など、石鹸の汚れが残りにくい材質も注目したいところです。

 

トイレのリフォーム

コロナ対策は家族が安心して使えるように、トイレの衛生面は注意しなければなりません。たとえば掃除でうっかり油断しやすい壁紙クロス。

また床材などを防菌加工タイプにリフォームすれば、お掃除もさらに効率的になります。またウォシュレットの設置、便器の交換などもこの際に検討するとよいでしょう。

トイレのリフォームは床材を張り替える場合でも、一度便器を取り外す工事が必要になるので、まとめてリフォームするのもオススメです。

 

キッチンのリフォーム

料理の後の食器洗いは、主婦にとって面倒な作業です。キッチンの中でも雑菌が多く付着しているスポンジの利用頻度を減らすためにも、食器洗浄機の導入がオススメです。

システムキッチンのビルトインタイプなら、置き場所を気にせず使用できるので、キッチンをすっきりとさせたい場合に検討してみてはいかがでしょうか。

食器洗浄機は、殺菌までしっかりとやってくれる可能性があります。さらに洗剤に直接触らないため、手荒れで悩む人にも好都合だといえるでしょう。

 

家の衛生面を強化するお手入れのコツ

コロナは室内での感染もあるといわれていますので、家庭内での衛生管理を徹底するのが予防にも欠かせません。そこでコロナ対策としてオススメな掃除ポイントなど、お手入れのコツについてご紹介しましょう。

 

11回ドアノブを消毒

玄関ドア、トイレのドアノブ、寝室の扉など。家族が直接触れる部分は、最低でも11回消毒しましょう。一人暮らしの家でも、外から室内に菌を持ち込む可能性がありますので、冷蔵庫や電子レンジなどの家電もきちんと消毒してください。

 

水回りは拭き取る

洗面所、お風呂場などは水が菌の行動範囲を広げる要因になります。梅雨時期はカビが発生しやすいため、清潔に維持するなら使用後綺麗に水を流したり、周辺にはねた水をタオルで拭き取っておいたりするのも大切です。

水回りは汚れを残さず、その場で掃除。わずかな時間でできることなので、後でまとめて擦るよりも習慣的にお掃除をしましょう。

 

まとめ

コロナ対策はマスク着用、手洗いとうがい以外にも、家の掃除、食事方法などあらゆるところで家庭内感染を予防できる可能性があるのです。

衛生面を意識したリフォームは、予算に合わせてちょっとしたところを見直すだけでも、快適な暮らしになるといえるでしょう。家族の健康を守るために、定期的な住宅診断や大掃除なども忘れずにやっておいてくださいね。