庭にタイルを敷きたい場合は注意点を参考にして、快適な空間を演出してみましょう。庭なら芝生がイメージされますが、植物は何かとお手入れが大変。
ガーデニングをさらに綺麗に見せるためにも、タイルがあるとワンランク上の庭が楽しめるでしょう。そこで今回は、庭にタイルを敷く方法や注意点について、詳しくご解説していきますね。
DIYで庭にタイルを敷く方法
ホームセンターで売っている材料を使い、自分で庭にタイルを敷くことができます。タイルはすっきりとした空間になりますので、庭のお手入れが面倒な人にもオススメです。ではDIYでできる、庭のタイル貼りについて手順をご紹介しましょう。
下地作り
庭にタイルを敷く場合の注意点は、土台のコンディションです。いきなりタイルを土の上に並べてもきちんと固定されず、足元が危険になると考えられます。
まずは下地作り。土台の上に砕石を敷き詰めてからコンクリートを流し、平らになるようにして乾燥させます。ここできちんと表面を整えておかないと、タイルを敷いた後にガタガタになることもあります。
下地作りが大切なのは、雨や雪でタイルの下に水が浸透して下地が緩んでしまうため。基礎が完璧に作られていないとでこぼこになりますので、どんなに素敵なデザインのタイルでも見た目が悪くなってしまいます。
タイルの縁取りをする
タイルは縁取りをしないと隣同士が密着しないため、尖っている部分や余分な部分は、きちんと縁取りしておきましょう。わずかな突起物があるだけで、タイル間の溝が大きく開いてしまいます。
ハンマーで軽く叩いて落としたり、先端の尖った工具で整えたり、事前の準備をしておくと安心です。
タイルを置く
コンクリートで下地を作ったら、次はタイル専用の接着剤を均等に広げて、タイルを並べていきます。高さが均等にならないと、後でつまずいてしまうこともありますので、ハンマーで叩きながら高さを調整するとよいでしょう。
タイルは綺麗なラインになるように、板などを使って並べていくと仕上がりが綺麗になります。またレンガタイプを使う場合は、上から目地を埋め込む砂やモルタルが必要になりますので、最初に用意しておきましょう。
タイルを敷く際に使うハンマーは、ゴム製のタイプがオススメ。固い鉄のハンマーだと、タイルを割ってしまうリスクがあるのでご注意くださいね。
初心者向けの方法
庭にタイルを敷くのは細かい注意点が色々とありますので、初めてで失敗しないためにはコンクリートなどの下地準備が不要な、置くだけのタイルがオススメです。
厚めのレンガなどであれば、芝生や土の上にそのまま並べるだけでもOK。この場合は庭の鑑賞用スペースなど、あまり歩かないところに配置するとよいでしょう。
タイルの間から雑草が生えてくるのを予防するためには、除草シートを敷いてからタイルを置くのも方法。または目地を埋めてしまう、もしくは雑草対策がされたタイルシートを使うなど、お手入れをできるだけ減らす工夫をすると安心です。
庭にタイルを敷くメリット
庭のタイルを敷くとどのようなメリットがあるのか、魅力的なポイントをご紹介していきましょう。
汚れにくい
庭のタイルは種類によりますが、ほとんどメンテナンスが不要なので、汚れがついた時は水で流したりブラシで軽くこすったりするだけでOK。
レンガの場合は汚れが吸収されてしまうため、こまめに掃除が必要です。しかし綺麗に経年劣化するレンガもありますので、将来レトロな雰囲気を活かしたい時に選ぶのも方法です。
基本的にタイルは耐久性がありますので、手間をかけず庭を管理したい人は、タイルのメリットが実感できるでしょう。
雑草処理の手間が省ける
雑草が生えやすい庭は、タイルを敷くとケアの手間が激減します。タイルを敷くと当然雑草が上に出てこられないため、見た目がとてもすっきり。
雑草除去のためなら、庭全部をコンクリートで処理することもできます。しかしタイルとは見た目が大きく異なるため、コンクリートでなくタイルにすると、美しく庭を維持して雑草対策が簡単になるメリットがあるでしょう。
庭の雑草対策は薬剤を使用したり、定期的に草むしりをしたり、とくに生えやすい春先から夏にかけては屋外の作業が辛くなりますよね。
劣化しづらい
タイルは耐久性がありますので、ウッドデッキよりも劣化が遅く、いつまでも美しい庭が維持できます。木材だと雨や太陽の熱で反り返りや割れなどがあり、デッキ全て交換するのはコスト的にも大変です。その点タイルは天候に左右されることもなく、長持ちできるのがメリットです。
オシャレになる
お花がたくさん咲いている庭はとても素敵ですが、冬になると枯れてしまい時期的にしか自然が楽しめませんよね。庭にタイルを敷くと、年間を通して景観がよくなることがメリット。
芝生よりも重厚な印象があり、とてもオシャレな庭の演出が可能です。タイルがあると庭の木や花をさらにピンポイントで演出できますので、欧風な庭園のように庭を改造することもできます。
庭にタイルを敷くデメリット
庭にタイルを敷くのは、大掛かりな作業が必要になる場合もあります。後悔しないためにも、考えられるデメリットについて見ていきましょう。
滑りやすい
陶器製のタイルは、雨で濡れた後は表面がつるつるで危険です。庭に出た瞬間に滑ってしまうリスクもあるので、滑りにくいタイルを選ぶことが必要ですね。
とくに小さいお子さんが庭で遊ぶ場合は、足元が安全なタイプがオススメ。タイルは表面のツヤを出すために専用の薬剤を使用し、ガラスのようにピカピカに見えます。
美しいのは嬉しいのですが、雨の日は庭に出るのが抵抗になることもあるかもしれません。
コストがかかる
庭にタイルを敷く注意点として、コストが心配になりませんか。タイルの種類、敷く範囲などより費用は変わります。タイルによっては1枚で数千円もする高級なタイプもありますので、何枚も敷くと材料費だけでかなり高額になります。
また本格的にタイルデッキにする場合、素人では綺麗に仕上がらないので、専門の職人に依頼しないと不安ですよね。その場合は工賃もかかりますので、費用がさらに高額になる可能性があります。
表面温度が高くなる
タイルは基本的に焼き物なので、熱を溜め込みやすい特性があります。夏になると太陽の熱で、素足で歩けないほど熱くなる場合もあるので注意が必要です。
色や種類を考え、熱くなりにくい素材を選ぶとよいでしょう。タイルによっては夏の夜でも日中の暑さが残っている場合もあるので、お子さんや高齢者のいる家庭では充分に注意したいですね。
業者に頼む場合の注意点
庭のタイルを業者に依頼する場合は、次のポイントを意識しておきましょう。
費用の目安
一般的なタイルデッキを業者に依頼した場合、費用は15,000円~50,000円/平方メートル。タイルの種類により値段は変わります。
置くだけのブロックやレンガなどを使った場合も、ひとつあたり3,000円~35,000円ほどかかります。予算に合わせて、業者の見積もり内容を比較して検討しましょう。
まずは相談
庭にタイルを敷く場合、あらゆるアイデアやデザインがありますので、庭全体の雰囲気に合うようバランスよくデザインしてくれる業者がオススメです。
たとえばタイルと人工芝を組み合わせる、玉砂利とタイルでデザインするなど、レイアウトはプロのセンスがかなり大切なので、庭のリフォームが得意な業者にまずはアドバイスしてもらうとよいですね。
まとめ
庭のタイルを敷く際は、DIYだとプロのような仕上がりにはならない可能性が高いでしょう。センスよく綺麗な状態で長持ちさせるためには、自分でやるよりコストはかかりますが、業者に依頼してやってもらうことも検討してみてください。