キッチンの魚焼きグリルは、料理のツールとしてとても活躍してくれるのですが、使った後の掃除の手間が面倒に感じることがありますよね。
近年日本人の魚摂取量が減っているといわれ、魚よりも肉料理のほうが何かと好まれているようです。でもキッチンの魚焼きグリルがもっと使いやすくなったら、夕飯は焼き魚に…とメニューの幅が広がるかもしれません。
そこで今回はキッチンの魚焼きグリルについて、お手入れや使い方、また最新のスタイルなどをご紹介していきましょう。
キッチンの魚焼きグリルを使わない人が多い理由
昔は夕飯の時間になると、どこからともなく焼き魚の匂いが外に漂っていましたが、最近はご近所の手前魚料理をしない人も多いようです。
キッチンの魚焼きグリルは、使う人が減ってきているのか理由を見ていきましょう。
油汚れが嫌
キッチンの掃除場所で、レンジフードと並んで嫌われてしまう場所が「魚焼きグリル」です。ガスコンロには当然のごとくついている魚焼きグリル。
魚を焼いた後に残る油は、受け皿だけでなくグリル内にもはねてしまい、奥まで油だらけになってしまいます。しばらくお手入れしないと油がこびりついてしまい、なかなかとれないですよね。
お肉を焼こうと思っても魚の匂いが残っているため、このグリルは魚にしか使えない状態になってしまいます。
掃除が面倒
キッチンの魚焼きグリルは、掃除がとても面倒。細かいパーツがあり、受け皿や焼き網、またグリルの庫内など色々とお掃除しなければなりません。
サンマを焼いただけでも、掃除の手間は同じ。それなら今晩の夕飯はフライパン料理にしよう、ということになってしまいますよね。
匂いが残る
魚焼きグリルを使うとキッチン全体に匂いが残り、しかも家中、外までも魚の匂いが気になりますよね。スーパーで焼き魚が売っている時代。
お隣の人に夕飯の献立がバレてしまうなら、買ったほうが楽に感じるケースもあるでしょう。魚は嫌いではないけれど、料理する手間がかかると思うのは、キッチンの魚焼きグリルを使うデメリットが頭にあるからかもしれません。
手間がかからない魚焼きグリルのお掃除方法と使い方
キッチンの魚焼きグリルがもっと簡単にお掃除できれば、魚のメニューをもっと増やしたくなる人もいるでしょう。そこで厄介なお掃除を、簡単にするコツをご紹介しますね。
重曹を使ってお掃除
魚焼きグリルにこびりつく油は、スポンジで軽くこすっただけでは落とせません。スポンジまで魚の匂いになり、食器洗剤なら香りの強いものでしっかりとお掃除することを考えるでしょう。
しかし一般的な中性洗剤では、油汚れがきちんと落とせない場合もあり、洗剤が残ってしまうのも不安材料です。その場合にオススメなのが重曹。
アルカリ性の性質があるので、油汚れなどの酸性には効果を発揮する可能性があります。掃除方法ですがグリルのパーツを全て取り出し、キッチンシンクに40度くらいのぬるま湯を入れて重曹を大さじ3杯ほど溶かします。
そこに焼き網も受け皿も入れて、30分~1時間ほど入れて置き、サッと洗って完了です。しっかりとお掃除する場合は歯ブラシを使って、こびりついた焦げや隙間の汚れもとっておきましょう。
スチールたわしだと、表面のコーティングが剥がれてしまうリスクがあるのでご注意ください。
庫内の掃除
魚焼きグリルは、庫内に飛び散った油汚れを掃除するのがとても面倒ですよね。使った後にすぐ拭き取れば、油汚れは簡単に落とせます。
そしてこびりついたものに関しては、スプレーボトルに水と重曹大さじ1杯を入れたものを使い、汚れにスプレーして拭き取ります。
ひどい汚れや大掃除の際は、スプレーした後にキッチンペーパーを上から貼りつけて、パックのようにして1時間ほど放置。
汚れが浮いてきたら、スポンジや歯ブラシで綺麗に擦り落とし、最後に水拭きで完了です。
魚の匂いをとる方法
洗剤で拭き取っても残る、強力な魚の匂い。この香りが嫌で、魚料理をしない人も多いでしょう。簡単に匂いをとる方法は、料理した後に軽く汚れを拭き取り、5分ほど空焼きします。
庫内に残っていた油やべたつきが減るので、何もしない時よりは匂いは気にならないはずです。空焼きする際にお茶の葉っぱを受け皿に入れたり、コーヒーの出がらしを入れたりして香りを残す方法もよいでしょう。
またグリル内をレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系の果物の皮を使い、拭き取るのも方法。酸が強くそのままでは錆びの原因のなるため、必ず水拭きで仕上げてください。爽やかな香りと、油を取り除く効果が期待できるのでオススメです。
米のとぎ汁で魚を焼く
掃除の手間を減らすための、使い方のコツをご紹介しましょう。魚焼きグリルは通常受け皿に水を入れて使用しますが、この際に米のとぎ汁にすると、受け皿につく汚れがとれやすくなる可能性も。
米のとぎ汁のタンパク質は、油汚れを分解してくれることが期待できますので、水よりも掃除が楽になります。また水の場合は、片栗粉を一緒に入れて使用すると、冷えて汚れが一緒に固まり汚れがとれやすくなります。
アルミホイルを使う
焼き網の上に、アルミホイルを敷いて魚を載せましょう。網も受け皿もこれなら油汚れが残らず、使い終わった後はアルミホイルを剥がすだけ。
庫内に飛び散った汚れだけをサッと拭き取れば、お掃除は完了です。ししゃものような小さい魚だと、焼き網から下に落ちる場合もあるので、アルミホイルがあるとさらに料理がしやすくなります。
キッチンの魚焼きグリルをアップグレードしよう
魚を焼きたいけれど、掃除の手間が気になるという人に人気なのが、最新の魚焼きグリルです。もっと魚料理を楽しみたい人にオススメのアップグレード方法をご説明しましょう。
受け皿なしのグリル
ガスコンロ内についている魚焼きグリル。最新のスタイルは、マルチオーブンとして使える機能性の高いタイプがあります。受け皿がなく、通常のオーブンのようにローストチキンやお菓子、パンやピザなども焼けます。
一般的なガスコンロのグリルは、魚以外は使えないイメージがありますが、最新のものは優秀な換気システムがありパンを焼いても魚の匂いが残りません。
魚焼きグリルをオーブンとして使えると、キッチンのスペースにも余裕ができますね。
ガスコンロのリフォームをする
通常のガスコンロは、交換時期の目安が10年だといわれています。古いタイプだと安全センサーがついていない場合もあるので、安心して料理するためにもコンロ自体を取り換えるリフォームを検討してはいかがでしょうか。
もっと利用頻度を増やしたい魚焼きグリル。新しいガスコンロにすればメニューのバリエーションが増え、掃除も料理も楽になること間違いなしです。
自動タイマーがついたタイプもありますので、焼き加減を気にしながら料理する手間もなくなります。
プロに掃除を依頼する
魚焼きグリルをきちんとお手入れしないと、油が酸化してガスコンロ自体の劣化につながるリスクがあります。しかし素人では細かいところまで手が届かず、自分でできることには限りがあります。
プロに依頼してお掃除すると、コンロの天板を外して隙間に入った汚れまで綺麗に取り除いてくれるので、まるで新品の魚焼きグリルのように気分一新して料理ができます。
まとめ
キッチンの魚焼きグリルは、使った後にきちんとお掃除すれば、後で手間になることはないでしょう。夕飯は何にしようかな?と頭を悩める時、魚焼きグリルが助けてくれるような、使いやすい快適なキッチンが理想的です。
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