京都には古い日本家屋があり、畳のある家も決して少なくありません。しかしライフスタイルの変化と共に、畳はお手入れや掃除が大変なので、フローリングにリフォームしたいという人も増えています。
床の材質が畳からフローリングに変わるのは、とても快適に感じるでしょう。しかし後悔しないためには、メリットとデメリットを理解しておくと安心です。
では京都にお住まいで、畳からフローリングへリフォームを検討している人にぜひ知ってほしい、メリッとデメリットについてご解説しましょう。
畳からフローリングへ!リフォームの基礎ポイント
京都でも増えている、畳からフローリングへのリフォームですが、気になるのは費用や工事期間ではありませんか。そこでこれから計画する際に参考になる、大切なポイントをご説明していきましょう。
費用について
6畳の和室をフローリングにする場合、一般的な費用相場は10万円~25万円です。費用の幅があるのは部屋の広さだけでなく、フローリングの材質の違い、強度や性能などにより変わってきます。
色々なフローリング材がありますが、大きく分けると複合フローリングと無垢フローリングがあり、高い材質を選ぶと6畳の部屋で30万円ほどコストがかかることもあるでしょう。
工事期間について
畳からフローリングに変える工事ですが、6畳の場合なら通常1日で工事が完了します。しかし部屋の中に置いている家具などは、全て撤去しておく必要があるもの。
このため工事前の下準備がされているほうが、さらに早くできるでしょう。高齢者や小さいお子さんがいる家庭では、家具の移動は業者に依頼してお願いするのも可能です。工事期間中に家具をどこに置くか、事前にアレンジしておきましょう。
フローリングの種類について
フローリングには、自然な風合いがある無垢タイプと複合タイプがあります。どちらを選ぶかによりコストが変わるだけでなく、メリットやデメリットも異なるので慎重に判断しましょう。
複合フローリングは、低下価格でリフォームしたい人にオススメ。経年劣化しにくく、掃除も手軽にできますが、調湿機能があまり優れていないのがデメリット。
複合タイプは材質が伸縮したり反り返ったり、膨張したりすることが少ない種類です。耐水性に強く、デザインのバリエーションが豊富にあるのも魅力です。
無垢タイプは天然の木を使っていますので、価格は複合タイプよりも高額になります。経年劣化として木の膨張や反り返りがあり、傷がつきやすいのもデメリット。
デザイン性にも乏しく、掃除がしにくいという声も聞かれます。ただ調湿機能がありますので、梅雨時期などは快適に感じるかもしれません。
安くできるフローリングとは?
畳からフローリングに変えるのは、コストがかかります。予算が少ない場合は、フローリングタイプのカーペットを畳の上に敷く方法もあります。
一時的な対策ですが、リフォームするかどうか迷った時に、フローリングの体験としてやってみるのもよいといえるでしょう。
フローリングにするメリットについて
現代人のライフスタイルなら、テーブルとイスを使うことが多いため、畳の部屋が多いと何かと不都合を感じることもあるかもしれません。フローリングにするメリットには、次のような内容があります。
ダニ予防になる
畳の部屋にはダニが発生しやすいため、小さいお子さんがいる家庭などではフローリングのほうが安全です。
フローリングは木材の性質により、ダニが中に入り込む可能性が低いもの。畳の部屋はしっかりと掃除したつもりでも奥まで確認できないので、衛生面でも気になりますよね。
掃除が簡単
畳からフローリングに変えるリフォームは、毎日お掃除をする主婦にとって、とても家事が楽になるメリットがあります。
掃除機やホウキ、ウェットシートを使った掃除など、どのような方法にも対応できます。またフローリングなら、掃除用洗剤を使って雑菌するのも可能なので、しっかりとお手入れできることも魅力になりますね。
家具の跡が残らない
畳の上に重い箪笥や家電を置くと、動かした時にしっかりとへこみ部分が跡に残ってしまいます。その点フローリングなら、重いものを置いても安心。
畳は形が残りやすいので、平にするためには手間がかかります。毛様替えが好きな人なら、畳よりフローリングのほうが何かと便利かもしれません。
フローリングにするデメリットについて
フローリング生活に慣れてしまうと、畳だと落ち着かない人もいるでしょう。しかしリフォームを検討する時は、畳からフローリングにする際のデメリットもきちんと覚えておきましょう。
汚れが目立つ
ジュースをこぼしても、さっと拭き取れるフローリング。掃除が簡単な魅力はありますが、逆にホコリなどが目立ちやすくなります。
またフローリングの材質によっては表面の傷が目立ちますので、イスを引きずっただけで跡が残ってしまう場合も。小さいお子さんがいる家庭では、マットやカーペットを使ったほうが安心です。
また無垢フローリングだと傷の修復がしにくく、定期的なお手入れでワックスやコーティングすることも必要になるでしょう。
湿気が増える
畳は通気性がよく、吸湿性に富んでいます。畳からフローリングにすると調湿機能が低下するので、窓に結露ができるケースが多くなります。
無垢フローリングだとさらに湿気を吸いやすくなりますので、部屋の湿度が減る半面、材質が劣化して反り返ることもあるでしょう。
湿気が多い地域や部屋には、複合フローリングのほうが安心ですね。もしくは材質を維持するためには、定期的に換気したり除湿器を使ったりするのも方法です。
冷える
畳と比較すると、フローリングは床がひんやりと感じます。冷え性の人にとっては足元が常に寒くなり、素足で生活するのは健康上よくない場合も。
夏場は逆にひんやりとしているので、季節に合わせた対処が必要になります。フローリングのリフォームをする際に、床材に断熱材を入れておくのも対策のひとつ。複合フローリングなら、床下暖房の設置も可能です。
防音性が下がる
畳の厚さは50mm前後、それに対してフローリングは12mm程度なので、防音性が低下することがデメリット。一戸建てならなんとか対処できても、マンションの場合は下の階に迷惑になる場合もあります。
マンションでは防音基準がありますので、フローリングに変える際には防音基準をクリアした材質でないと、使えない可能性もあるでしょう。防音マットを使用するフローリングなど、事前の調査が必要です。
部屋全体のリフォームが必要になる場合も
畳がある部屋には押し入れや床の間など、全体的に「和」を意識したデザインになっています。このまま床部分を畳からフローリングに変えるだけだと、全体的にアンバランスなイメージになる場合もあるでしょう。
和室から洋室へリフォームするとなると、クローゼットや扉の設置なども必要になり、費用がさらに高くなる可能性があります。
部屋全体を変える場合は、家の構造部分との兼ね合いもありますので、結果的にフローリングにできないケースもあるかもしれません。
まとめ
京都で畳からフローリングに変えるリフォームをする場合は、専門的な知識で事前の調査をしてくれる会社が安心です。
床以外にも、思わぬところで改修や工事が必要になる可能性があるので、見積もりや工事内容について納得するまで業者と相談してみましょう。また施工例なども見せてもらうと、アイデアが広がるかもしれません。
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