水漏れする蛇口の修理・費用相場と応急対策について

水漏れする蛇口の修理はやったことがない人だと、どこから手をつければよいのか困りますよね。キッチンや洗面所、浴室などの水回りでは、水漏れする蛇口トラブルに直面する場合がよくあります。

しんと静まり返った夜中、キッチンから水が滴り落ちる音が聞こえてくると、なんともいえない不快な気持ちになるもの。

バケツを下に置いて水をキャッチするのは、とりあえずの対策にしかになりません。では緊急事態に備えて、水漏れする蛇口の修理方法をご解説しましょう。

 

蛇口のタイプは2種類

水漏れする蛇口はパーツの交換が必要なのか、業者を呼ばなければならないのかわからず慌ててしまうトラブルです。突然起こる水漏れについて、主な2種類の蛇口タイプの特徴をご説明しましょう。

 

シングルレバー

新しく建築される家では、シングルレバータイプがほとんどだといってもよいでしょう。掴むレバーがひとつだけで、上下左右に動かして温度や水量を調整するタイプです。

左右で水とお湯、上下で水量の調整など。全てひとつのレバーでこなすので、片手で水が使えるメリットがあります。

 

ハンドル混合水栓

蛇口の形を意識する機会はあまりないかもしれませんが、昔から使用されているハンドル混合水栓を見たことがある人は多いでしょう。

築年数が古い住宅で見られるタイプで、水を出すハンドルは温水と冷水のそれぞれに分かれています。よくお湯のハンドルは赤、水のハンドルは青とカラーで識別されている場合がありますよね。

それぞれのハンドルを調整して、好みの温度にするのが特徴。シングルレバーと比較すると手間や時間がかかるので、使いにくいと感じる人も多いはずです。

しかしハンドル混合水栓は、シングルレバーよりも構造がわかりやすく、トラブルの際に修理しやすいというメリットがあります。

 

シングルレバーの水漏れ原因と対策

現在最も普及している、蛇口のシングルレバー。水漏れする蛇口を修理するためには、水漏れの箇所を判断することが必要です。それぞれの場合の原因と対策について、詳しくご説明していきますね。

 

レバー下

シングルレバーで、水漏れを起こしやすい場所がレバー下。上下させる際に水が漏れる症状がよくありますが、蛇口の構造上レバーの下に「遊び」のスペースができるのが原因です。この場合は、バブルカートリッジを交換すると修理ができます。

 

止水栓

止水栓の接続部分からの水漏れは蛇口ではありませんが、とても気になるトラブルです。目視しにくい部分なので、周囲が水浸しになってから気づくケースもあるでしょう。

止水栓はパッキンがありますので、劣化している場合は新しいものと交換。また長年使用して振動を与えることで、ナットが緩み水漏れする可能性もあります。

 

スパウト

レバー下に接続する水道の蛇口部分、スパウトと呼ばれる場所から水漏れが起こる場合があります。水を止めた時には漏れないけれど、レバーを上下させると水漏れする時は、バルブカートリッジやパッキンの交換が必要かもしれません。

 

ハンドル混合水栓の水漏れの原因と対策

ハンドル混合水栓はシングルレバーよりも寿命が長く、メンテナンスしやすいという魅力がありますが、古い住宅のため劣化して水漏れする場合もよくあります。

ではハンドル混合水栓の水漏れの原因と対策について、いくつかのものをご説明しましょう。

 

ハンドル

よく起こる水漏れの原因がハンドル下からで、しっかりと水を止めたつもりでも少しずつ水漏れしていることがあります。毎日ハンドルを動かして酷使する部分なので、消耗品であるパッキンなどが破損している可能性があります。

パッキンは摩耗してギャップができるため、ハンドルの根本部分から水漏れする原因に。またナットの緩みも原因になりますので、締め直せばトラブルは解消するでしょう。

 

本体との接続部分

水が出てくる吐水口パイプと土台部分の接合箇所から水漏れする際は、回転する部分のパッキンが劣化している可能性があります。

そもそも水道のパッキンは突然消耗するものでなく、徐々にすり減ったり亀裂が悪化したりします。そのため水漏れの量が徐々に増えていく場合は、パッキンの交換時期だといえるでしょう。

 

吐水口

蛇口の水漏れといわれたら、口の部分からポタポタと落ちてくるイメージがありますよね。この症状の原因は、ハンドル内のパッキンが劣化している可能性があります。

パッキンが悪くなると、ハンドルを強く締めても水が止まらない状態に。解決するためには、パッキンを交換しましょう。

 

応急対策と業者に依頼した際の費用について

水漏れする蛇口の修理は、原因を理解していれば自分でもできます。では応急対策や対処方法、また業者に依頼した場合の費用についてご説明しますね。

 

蛇口修理に必要なツール

蛇口の修理は、いくつかの工具が必要です。ボルトを回すモンキーレンチ、小さなパッキンなどを取り出すピンセット、トルクレンチ、ドライバー、水栓レンチなど。

専用の工具がない場合は代用できるツールもありますが、トラブル内容によっては工具を買っておく必要もあります。

水道の蛇口を取り外す際に必要な水栓レンチは、ホームセンターで1,000円前後で購入できますので、万が一のために持っていてもよいかもしれません。

 

水道の元栓を締めてから作業する

どのような修理をするにしても、必ず水道の元栓を締めておくのが最初のステップ。元栓が開いたままだと作業中に水が噴き出してしまい、周辺が水浸しになることもあります。

水道の元栓は一戸建ての場合は家の横や裏側、集合住宅は玄関のドア付近にありますので、事前に確認しておきましょう。

 

シングルレバーのパッキン交換

ネジを外して、レバーを取り外します。中の小さな部品を取り出し、丸いパッキンを新品に交換。部品はとても小さいので、なくさないように容器に入れておくと安心です。

パッキンを交換したら、部品を元通りの順番に入れて完成。必ずレバーを上下させて、水の流れに異常がないか確認しましょう。

接合部分からの水漏れは本体をパーツごと取り外し、同様にパッキンを交換してください。業者に依頼すると、パッキンの交換は7,000円~1万円が相場です。

 

ハンドル混合水栓のパッキン交換

まずはハンドル部分の赤や青のネジを取り外し、ハンドルを取り外します。パッキンがすぐ見える位置にあるので、新品を取りつければ交換は終了。

ハンドルを締めた状態でも水漏れする場合は、ケレップやスピンドルと呼ばれる部品を交換する必要があります。それでも水漏れが止まらない時は、蛇口自体を新品に交換しなければならないかもしれません。

スピンドル交換は5,000円前後、ケレップは4,000円が相場です。蛇口自体の交換は15,000円~30,000円で、グレードにより異なります。

 

蛇口の修理は複雑な場合も

水漏れする蛇口の修理は症状によっては、自分で原因が見つけられない場合があります。蛇口の部品はパッキンだけでなく、細かいものが色々と使われていますので、原因を特定するのは難しいもの。

また水漏れの量が多い場合はすぐに対処しないと大変なので、応急対策も緊急を要する場面もあるでしょう。そんな時は、水道修理の専門業者に連絡してください。

小量の水漏れでも一気に悪化する可能性もあり、そのうち直そうとのんびりとしていると大変な事態にもなりかねません。

水道修理業者はすぐに駆けつけ、最短で30分や1時間で現場に到着してくれる、スピーディな業者もいます。24時間対応や年中受付など、利便性のある修理業者に相談してみると、原因や改善策がすぐにわかります。

 

まとめ

水漏れする蛇口の修理は、慣れた人でないと大変な作業に感じるかもしれません。困った時はお近くの水道修理業者に連絡して、まずは症状を見てもらうのが大切ですね。

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