台風で屋根に被害があったときの対策方法を考えるべきポイント

台風で屋根に被害があった時は、どのような対策方法をとるべきか想像したことはありますか。

天候による住宅の劣化は、どうしても避けられないもの。台風のように激しい雨や強風で、とくに家のエクステリアはダメージを受ける場合がよくあります。

たとえば木の枝などが外壁にぶつかり、小さな傷を残す程度ならまだよいのですが、大切な屋根が破損してしまったら雨漏りなどの被害も心配になります。

屋根は頻繁に点検する場所ではありませんから、台風などの激しい天候が続く時は、必ず目視で点検をしましょう。

では台風で屋根に被害があった時の対処方法で、大切になるポイントについてご紹介してきますね。

 

屋根修理を依頼するポイント

台風で屋根に被害があったときの対策方法を考えるべきポイント

屋根の不具合はすぐに気がつくものではないため、放置されたまま天井からの雨漏りなどで発見されるケースがあります。

しかし「雨漏りがないので屋根は大丈夫」とは言い切れませんので、台風などの自然災害が発生した後は、必ず屋根を自分で点検しましょう。

屋根材の破損や損失、屋根の板金が知らない間に飛ばされていることもあるので、早めの確認が必要です。

 

放置すると二次被害につながる

台風で屋根に被害があった場合、雨漏りしていないからとそのまま放置するのはとても危険です。

屋根材が落ちて通行人が怪我をするなど、人身事故や物損事故などの二次被害になるリスクも考えられます。

また注意したいのは、プロではない人が自分で屋根に上り修理をしてしまう場合。屋根は急勾配で足場が悪く、ちょっとしたミスで大怪我につながる可能性があります。台風後の点検は無理に屋根に上らず、安全な位置から目視するだけでも大丈夫です。

 

屋根修理の費用について

屋根の修理は、内容により幅があります。主な一例を挙げて、費用相場(二階建てで足場組立費用が含まれている金額)についてご説明しましょう。

瓦屋根の部分的な修理や差し替えは枚数により異なりますが、一万円~二十万円。瓦屋根の張り替えが140万円で、スレート屋根の部分修理や差し替えは一万円~五万円、スレート屋根の全面交換は三十万円です。

他にも瓦からスレートへ張り替える工事などもあり、規模によっては150万円~180万円ほどかかる場合もあります。

 

自然災害後は工事価格が高くなる場合も

工事価格は需要と供給のバランスにより、価格が変動するケースがあります。大型台風で屋根に被害が多く発生した場合は、大幅に工事費用が高くなる場合もあり、費用の高い工事から優先する業者も存在します。

関西地区で発生した、2018年の台風と地震。この時期は地元の屋根修理業者が、全く見つからない状態もあったようです。

このように急に屋根修理が必要になる時期は、遠方から業者が出張してくるため、遠征費や宿泊費もかかり修理費用に反映してしまうのです。

大きな屋根修理費用を避けるためには、定期的なメンテナンスや点検を欠かさないことが大切ですね。

 

屋根工事の依頼ポイント

屋根工事はハウスメーカーや地元の屋根専門業者、リフォーム業者などに修理依頼ができます。

台風で屋根が飛ばされてしまった時は、すぐに工事に取りかかれない状況も想定する必要があるので、その場合は応急処置をしてくれる業者を見つけましょう。

屋根の応急処置は、板金工や瓦職人に依頼すると安心です。応急処置はブルーシートを屋根にかけて雨水を防ぎ、ダメージを最小限に食い止めるのが目的。

初心者でもブルーシートならかけられるという人もいるかもしれませんが、屋根に適したやり方はプロでないとできない作業なので、安全のためにも無理な自己判断は避けましょう。

 

火災保険で修理できる可能性がある

台風の屋根被害は高額な修繕工事になるため、突然のことで準備できない人もいるもの。そんな場合は火災保険で修理が可能な場合もありますので、どのような仕組みでできるのかご説明しましょう。

 

火災保険は火災だけではない

火災保険といわれると、住宅が火災によるダメージを受けた場合の保険だと思う人が多いでしょう。

ほとんどの火災保険には風災補償という特約があり、自動的に付帯されている可能性があります。

風災は台風などの強風や突風で、家に損害が出ること。対象であれば保険会社が修理費用を負担してくれるので、実質ゼロ円で屋根修理が可能になるケースもあります。

 

強風の被害が条件

風災補償は、強風のダメージが適用条件になります。強風とは最大瞬間風速20m以上で、瞬間的に吹いた風の最大の強さが判断基準となります。

そのためこれ以下の風だと、風災補償の対象にはなりませんのでご注意ください。また風災被害は被害を受けてから三年以上経過すると、対象外になってしまいます。

とりあえずは大丈夫だと放置してしまうと、肝心な時に火災保険が使えないリスクも。三年間という期間の間には、台風の被害が何度やってくるかわかりませんので、保険会社では日時の特定は柔軟に対応してくれることもあるでしょう。

 

二十万円以上の損害であること

適用条件によっては、損害金額がいくら以上と指定されている場合があります。一般的には二十万円以上が対象条件になることが多いのですが、加入している保険会社により適用条件は異なります。

火災保険では、落雷や風災などの自然災害でも利用できる場合も。どのような補償があるのか、また風災補償がついているかどうかも事前に確認しておくと安心です。

 

台風シーズンの対策方法について

台風で屋根に被害があったときの対策方法を考えるべきポイント

自然災害は全く予想できないものなので、家を守るためには普段のメンテナンスや修繕がとても大切です。台風は多く発生するシーズンがありますので、予防策としてできることについて見ていきましょう。

 

棟板金の浮き

台風後の修理で多いのが、棟板金の修理で固定している釘が緩み、浮いてしまったり変形したりするケース。普段からチェックをして、浮いている部分は早めに修理依頼をしましょう。

 

雨どいや外壁もチェック

台風シーズンを乗り切るためには、屋根だけでなく雨どいや外壁の状態もチェックしてください。

雨どいには落ち葉やゴミが溜まっている可能性があり、大雨が降ると排水が上手くいかず水漏れを招く可能性があります。

外壁は、ひび割れやコーキングの痛みなどをチェックしておきましょう。通常の雨なら耐えられる劣化状態でも、台風の強風では雨が強く外壁に吹きつけますので、雨水が室内に侵入する恐れがあります。

 

台風前にやっておきたい内容

台風の被害を最小限に食い止めるには、家の外側を事前にチェックしておきます。プランターや植木鉢など、強風で飛ばされそうなものは移動させておいてください。

物置は地面に固定されているかどうか確認し、扉もしっかりとロックしておきます。そして雨戸も全て閉めて、鍵をかけて台風に備えてください。

 

屋根業者とのトラブルに注意

屋根は普段自分で確認できない部分なので、正確な状態が把握できません。そんな弱みにつけ込んで、屋根修理を勧めてくる悪質な業者もいるので注意しましょう。

火災保険が使える修理の場合は、業者が保険申請の見積書を作成して見返りを求めてくる会社もあります。

火災保険は必ず自分で申請して、正確なアドバイスをしてくれる業者を選んでくださいね。また非営利団体を装い、無料で点検すると言ってくる業者もいますが、無理やり不要な修理の契約をさせられる場合もあるので注意しましょう。

 

まとめ

台風の屋根の被害はなるべく早く修理業者に依頼して、自分で無理な調査や応急処置をするのは危険なので避けてください。

信頼できる業者に相談し、普段から定期的なメンテナンスをしておくと、自然災害の被害を食い止めることが可能になるのです。

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